66 / 流星 ページ16
青「 おはよう、あ、君も 」
『 おはようございます… 』
青「 おん、おはよ 」
桃「 A、行くで 」
青「 ちょ、待ってや、」
私の手を引いてズンズン歩くのんちゃんと、
慌ててそれを制する藤井さん。
藤井さんの表情はどこか複雑そうで、
何故かは分からないけれど、私には辛そうに見えた。
青「 望っ、待てっておい…！」
桃「 …んやねん、何か用か？」
青「 いや、あの…ちゃうねんけど…、
俺、何とも思ってない、から…、じゃ 」
色々と足りないけど、足りな過ぎるんだけれど、
何故か藤井さんの言いたい事は伝わって。
ああ、さっきの表情も
これを伝えようとしてくれていたのかなあって
一人で納得する。
桃「 …流星の前では
そんなに気、張らんでええみたいやな (笑) 」
『 ホンマ、やね、』
桃「 アイツな、めっちゃ不器用やねん、
始めは口数少ないし、でもな…！」
きっと、のんちゃんは彼のことが大好きなのだろう。
嬉しそうにする彼の話を聞きながら、
私はくすりと笑みを溢した。
のんちゃんの周りには、いや、私の周りには…
"ジャニーズWEST" には、優しい人ばっかりだ。
今は分かり合えなくたって、
きっと重岡さんや桐山さんも優しい人のはず。
ゆっくりでいい。
ゆっくりでいいから、ちゃんと向き合ってみよう。
桃「 よし、そろそろ楽屋戻るか 」
ぐーっと伸びをしたのんちゃんを見て、
「せやね」と返事をしながら微笑む。
のんちゃんはそんな私を見て、
また優しく微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
