たんぽぽ君は内気な彼女に一目惚れした 続々編 【我妻善逸】

八十九輪 ページ10

Aside

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私がそう思っている間にも宇髄様は攻撃を仕掛けに走る



足を斬り、先程飛んできたクナイを鬼の頸に刺した宇髄様。




『(足が再生しない！！)』




もしかして、クナイに毒が塗られていた？

だとしたら今が頸を斬れる絶好の機会



それにいち早く気づき、私と炭治郎は鬼の頸に刃を通そうとする


だけど、さすが上弦の称号を持つだけに毒が効いたのはほんの僅かな時間だった


足が素早く再生する




｢いやあよく効いたぜ、この毒はなあ

＿＿血鬼術＿円斬旋回・飛び血鎌｣




腕の振りなしに斬撃が飛んでくる




｢音の呼吸＿肆ノ型＿響斬無間！！｣



宇髄様の呼吸で広範囲にわたる鬼の攻撃による被害が最小限になった




爆発の煙が晴れた時、鬼はいなかった




いや、上だ！！




｢雛…｣



宇髄様も気づき上を向くと雛鶴さんがいた




『(まずい、)』




早く逃げて！！と言葉を発する前に鬼は既に雛鶴さんに掴みかかっていた




｢よくもやってくれたなああ、俺はお前に構うからなああ｣



｢雛鶴ーーーっ！！！｣




宇髄様の悲痛な叫びが耳に入る




『(早く、私が助けにいかないと！！)』




そんな私の行動を阻むかのように帯が邪魔してくる




｢やめろーーっ！！｣




動いて、動いて、動いて！！



大切な人が目の前で失うところなんて見たくない！！


それにさっき、私は雛鶴さんに助けてもらったでしょ！？



次は私が助けなくてどうするのよ！




『花の呼吸＿弐ノ型＿御影梅！！』




一気に帯を切り裂き、道を作ろうとするけれど…




『(次々と新たな帯が…！！)』




帯がまた邪魔をして行かせてくれないのだ




こうなったら、“あの技“を使うしかない


でも“あの技“を使ったら今まで以上に体が動けなくなる。


それに“あの技“はまだ未完成。


今の自分が出来るか分からない


でも…ここで使わないでどうするのよ



出来るできないじゃない、やるかやらないかが重要なんだ

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