たんぽぽ君は内気な彼女に一目惚れした 【我妻善逸】

三十八輪 ページ40

Aside


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その後も三人の様子を見続けていたが起きる気配がなく夕飯の時間になってしまったので部屋を出て食堂へ行くことにした




「A」




食堂へ続く廊下を歩いているとしのぶ姉さんに呼び止められる




「炭治郎くん達の様子はどうですか？」



『 今のところ異常はないです』



「それなら良かったです

あとAに言いたいことがありまして 」




『…？言いたい事ですか？ 』




なんだろう？




「Aのベッドの横に花ありましたよね？」




花＿あぁ、ガーベラのことか




『 はい、確かにありましたけど…？』




「その花は誰がA宛に用意してくれたと
思いますか？」




誰って言われると分からない

カナヲ？それともアオイ？なほ、すみ、きよ？



私が考えている素振りをしているとしのぶ姉さんはいつにも増してニコニコしながら見てくる






「ふふっ…実は善逸くんがAの為に

花を買ってきてくれたんですよ？」



『えぇっ！？ 』







ぜ、善逸くんが！？

な、な、何で私に花を買ってきてくれたの

確かに、炭治郎くん達より先に出会って
少し喋ったりしたけど…

関わりは少なかったはずなのに何で





私が動揺しているのを見て楽しそうに笑うしのぶ姉さん





「では今度はAが善逸くんに花を贈るのは
どうですか？」





『 わ、私がですか？

でも私から贈って善逸くんは喜んでくれますかね…』






お返しをしないといけないのは分かる

でも喜んでくれなかったら？と思うと不安で仕方ない






「善逸くんは必ず喜んでくれますよ
(Aから貰った物は特に)」




『 そうですかね…。
じゃあ明日買いに行ってみようと思います』





「えぇ、頑張ってくださいね」




『？ はい』





何を頑張るのかは分からないけれど
とりあえず明日花屋に行ってみよう







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大正コソコソ噂話


善逸は贈った花の事について気づいたか
Aに言いたかったそうですが
恥ずかしがって言い出せなかったそうですよ？


「はぁ…Aちゃん、俺が贈った花
気づいたかな？」

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