たんぽぽ君は内気な彼女に一目惚れした 【我妻善逸】

十九輪 ページ21

善逸side


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しのぶさんの後を追い玄関に向かうと半々羽織の男がAちゃんを背負っていた




「冨岡さん！？何故あなたが…」




しのぶさんが驚いた声を出す




冨岡さん…？？誰だ、前に炭治郎が言っていたような





「話は後だ。コイツを頼む」





冨岡さんのその言葉を聞いてすぐにしのぶさんは
Aちゃんの容態をみる為診療室に冨岡さんを案内する




俺はその様子をずっとみているだけだった




本当は今すぐ駆け寄っていきたい



だけどAちゃんの容態は誰が見ても危険な状態
だった



しのぶさんしかAちゃんを助けてあげれない




俺が今Aちゃんの為に出来ることは何一つない。




その事実だけが深く胸に刺さりとても辛い





しのぶさんは俺の存在に気づいたが何も言わず俺の横を通り過ぎた







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炭治郎side




Aと言う方が血塗れ状態で帰ってきたと聞き、しのぶさんと善逸が走って出ていった



Aと言う方は多分善逸の想い人の事だろう


毎日話を聞いていたから名前を覚えていた


善逸が言うには今まで女の子と付き合ってきた事は
たくさんあるがAさんは特別なんだそうだ


今まで経験した事がない感情になると。






「なぁ、紋逸のやつどうしたんだ？」




伊之助が不思議そうに言う





「大切な人のところに行ったんだよ」




「大切な人？あいつそんな奴いるのか？」




「あぁ…」





善逸、大丈夫だろうか…







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