たんぽぽ君は内気な彼女に一目惚れした 【我妻善逸】

十八輪 ページ20

善逸side


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昨日はAちゃんに自分の心の声を聞かれた事が恥ずかしく自分の部屋に戻って布団の中で暫く丸まっていた


炭治郎や伊之助に変な眼差しを向けられたのを俺は忘れないぞ





いや、好きな女の子に聞かれていたってかなり恥ずかしいんだからなｯ！？




お前ら好きな女の子とか出来たことがないから
俺の気持ちが分からないんだよｯ！！



とまぁ、ずっとこんな感じだった






俺がそんな事をしている内に炭治郎は
全集中・常中(?)というのを身につけたそうだ




同じ同期であるのに差をつけられた事で焦りが出た俺と伊之助は今、しのぶさんに教えて貰っている
(炭治郎にも教えて貰ったが理解出来なかった)




だけど説明を聞いてやる気が失せた



何？四六時中全集中の呼吸をするって？

死ぬぞ、俺。




絶望の顔でしのぶさんを見ていると




「善逸くん、頑張ってください！

Aを守れるぐらい強い男になってもらわないと

困りますよ！」と言われた





確かに好きな女の子より弱い男ってカッコ悪いしAちゃんは俺が守りたい


そう思うと俄然とやる気がみなぎって来た






「はい！！俺、頑張ります！！」






俺の返事を聞いてしのぶさんは頷き笑っていた



その時、廊下から誰かが此方へ走ってくる音が聞こえた



扉を開け入って来たのは、きよちゃん。


だけど様子がおかしい







「しのぶ様！！今、玄関でAさんが血塗れの状態で帰って来ました！！」






Aちゃんが血塗れの状態…？

突然のことで理解出来なかったがしのぶさんの声で
我に返った





「分かりました、すぐに行きます

炭治郎くん達は自主練していて下さい」






いつも笑顔で冷静なしのぶさんが誰から見ても分かるぐらい取り乱して走って部屋を出ていった



そして俺は走って出ていったしのぶさんの後ろを追いかけた




後ろから聞こえる炭治郎と伊之助の声を無視して





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時系列整理しますと


Aちゃん倒れる
↓
善逸が様子を見ていたが立場が逆転(?)
↓
その夜任務の為、Aちゃんが蝶屋敷を出ていく
↓
任務が終わり蝶屋敷へ戻る途中で上弦の弐に遭遇
↓
善逸達が常中取得の説明を聞いている途中で
Aちゃんが血塗れ状態で帰ってくる


分かりにくくてすみません


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