たんぽぽ君は内気な彼女に一目惚れした 【我妻善逸】

十輪 ※ ページ12

Aside



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たんぽぽ君は＿＿我妻くんはとても変わった性格をしている





私の事を可愛いや天使だ…とか





でも私は可愛くもないし天使でもないの。





だったら、しのぶ姉さんやカナヲアオイ達の方が可愛いし天使みたいな感じする





未だに大きな声で叫び続けている我妻くんに私は天使でもなんでもないと言わなければ









『天使では…ないです』







我妻くんの動きがピタッと止まった







「えぇ！？！？」







我妻くんは先程よりも大きな声を出した


思わず自分の身体がビクッと跳ねる







「あ、ごめん……。
そのォ…さっきからずっと俺の声聞こえてた？」





『…はい』






私の返事を聞いたのが最後、我妻くんは白目を剥き出し倒れた







ﾊﾞﾀｯ








『えぇっ！？』







さすがに大声を出さずにいられなかった
急いでベットから降りて我妻くんに駆け寄る






……ただ気絶をしただけみたい(何で？)





病気とかでは無さそう



だけど床に寝そべったままでは痛いし何より可哀想。




私はもう体調は大丈夫そうだし……




我妻くんの身体を持ち上げ自分が元寝ていた場所に我妻くんを寝かせる





自分はまだ司令が来ていないし今から鍛錬をしてもそろそろご飯の時間だ





暫く我妻くんの様子を見て時間を潰そうかなぁ





そう思い我妻くんか座っていたであろう椅子に腰掛ける





室内に無音が続く







そういえばアオイやカナヲ達以外の人に笑ったのは
いつぶりだろう





最近は任務が続いてカナヲやアオイ達と言葉を交わすのが少なくなったし。




しのぶ姉さんには一昨日会ったけど"藤の花の毒"の話しかしてない





あいつを＿＿上弦の弐を倒すために







カナエ姉さんを殺した鬼を絶対にこの手で地獄に葬ってやる





その為なら自分の命を犠牲にしても後悔はない






“…Aは…普通の女の子らしく…生きてほしいな“






カナエ姉さん…ごめんなさい。







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今回の話にアニメ派の方は原作のネタバレが一部入っています


※修正済み

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