鎖 (ページ15)

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夢主side

長に報告も終わり、実炙たちに合流した。

杠の合図の音…恐らく3人はもう学園の中に入っただろう。

『私たちは、裏から入る。状況を見ながら、各々戦え。いいか、迅速かつ確実にだ。』

一同「「は！」」

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竹谷side ー忍術学園にてー

学園内に飛び込んできた4人の忍。この前町で戦った忍たち。

利吉さん、タソガレドキの皆さん、プロ忍の方々や先生方が、俺たちを庇うように前に出た。

杠「さて、追加組が来るまで暴れましょうか。」

鬼「余計なことは言うな、杠。」

影「後でA様に〆られても知らないよ〜。てかてか、鬼影さん、新作の薬、試していいですか？」

火「俺も新作の爆弾試したい。いいですか？いいですよね。」

俺たちはお互いに戦闘態勢に入った。

上級生は下級生を庇うようにして、下級生はお自分の身を守るようにして。

杠「あ！もしかして君、A様のお兄さん?雰囲気似てるもん、そうだよねー？そうなんだよね？」

４人の忍の１人がこちらに向かって飛んできた。

速っ…

!!

悪寒が走った。すごい殺気…。

首にクナイを付き当てられ、俺は全く動けずにいた。

三「八左ヱ門!」

杠「うわっ、あっぶな。標刀〜?」

三郎が、標刀を投げてくれたおかげでくノ一の手からは逃れられた。

久「とりあえず、下級生たちを避難させるのだ!」

乱太郎(以外・乱)「６年生の先輩方は!?」

雷「大丈夫だよ、きっと。僕たちは足手まといになる前に一旦この場を退かないと。」

きり丸(以外・き)「っ、また皆…。」

しんべヱ(以外・し)「きり丸…。」

庄左衛門(以外・庄)「とりあえず今は、先輩方の指示に従おう。」

俺たちが走り出そうとしたときにはもう遅く、見たこともない爆発が起きた。

前線で戦っていた先輩方が文字通り吹っ飛んでくる。

立「くっ、こんな爆発…見たことがないぞ。」

火「そうでしょうね。岩隠れ特性の物ですから。」

そう言って、岩隠れの忍はまた焙烙火矢を取り出す。

火「俺、爆薬作るの好きなんで。殺しはしませんよ。…殺したいけど。」

やばい…これきたら、もう死ぬ。

感覚…というか本能がそう訴えてくる。

「させるかッ」

「「土井先生!」」

助かりはしたけど…この状況…完全にこっちが劣勢。

向こうは４人しかいないのに…。