環古達生誕祭！:「我儘だった自分？」弐 ページ33
・＊・＊・
「はぁぁ…相変わらず火縄中隊長の作った飯めっちゃ美味ぇ〜…！！」
「…美味だ。」
「おかわりならまだまだあるからな。」
白いエプロンを着て、しゃもじを片手に持つ姿はまさに第8のお母さんだった。無表情だけど
「むぐ………わぁ…！このケーキ凄く美味しい！！」
「あ、それ私が手伝って作ったやつですね！」
「流石アイリス様…！ケーキ作りもお手の物…！！」
「我ながら上手く出来ましたっ！」
横で火縄中隊長とアイリス様が作ったケーキをぱくぱく食べ進める茉希さん。
そして茉希さんの隣でまたまた胸張るようにドヤ顔をするアイリス様。
「……。」
皆んな、楽しそう。
………なんだろう。
嬉しいのに…なにか足りない…？
皆んな、私が知らない間にこんなに沢山準備してくれてたと思うとすっごく嬉しくて嬉しくて、たまらないはずなのに…。
私はケーキがのったお皿をテーブルにおいて、楽しい空気を壊さないように静かにドアを開き、部屋を後にした。
「………環？」
_______________……。
長い階段を上がり協会の屋上の扉を開けた。
屋上に出ると、まだ寒いけどだんだん春に近づいているからだろうか少し温かい風が吹いている…。
私は遠くまで景色が続いて見える場所の柵に体を預けながらぼうっと考えた。
「(…誕生日。去年とか一昨年とか第1でも一応祝ってくれて勿論嬉しかった。でも第8みたいにこんなに明るくて、心から楽しいって思える感じではなかった
でも、一緒にカリム中隊長やリィ中隊長、バーンズ大隊長といるのはすっごく楽しかった。…勿論烈火中隊長とも…)」
「(それに比べて第8はみんな優しくて、慈愛の心に満ちていて…はっきり言って、第1にいた時より…楽しくて自分が自分じゃないみたいに成長出来てる気がする。……自分でも忘れてた私の誕生日だって、あんなに豪勢に祝ってくれて…。
いや別に、第1であんまり祝ってくれなかった不満？
のこととか第8のみんながこんなに豪勢に祝ってくれて、凄い嬉しいのもそうなんだけどさ！？そういうことが言いたいわけじゃなくて…！)」
「(…………なんていうんだろ。誕生日だからって
ここまでしてくれたこと、無かったから凄く嬉しいのに…嬉しくて嬉しくて、たまらないはずなのに…)」
「……何か、足りない…。」
このモヤモヤは一体なんなのかよく分からず、自分が意外と我儘だったことに今気づき、小さくため息をこぼす。
「何が足りないって？」
「…！」
声がした方の後ろをパッと振り向くと、日下部が少し頭を傾げながら立っていた。
環古達生誕祭！:「よう分からん。」参→←環古達生誕祭！:「何か足りない…？」壱
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いあ。(プロフ) - 夢主のラッキースケベられ発動(紅丸相手の時だけ)が見たいです！で、治った時に紅丸が今まで我慢したんだから……的なのが……(趣味丸出しですw)これからも頑張ってください！Twitterフォローしました！ (2020年2月27日 1時) (
レス) id: 66609dd94a (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - リクエストってしていいんでしょうか？ (2020年2月22日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年2月19日 8時
