バレンタイン番外編:とろけそうなほど甘い。弍 ページ11
・＊・＊・
『ヒナちゃん、ヒカちゃん…！ちょっと電話貸してくれるかな？ちょっと話したいことが…』
「えー！森羅と話してたのにぃー！！！」
「じゃあっ、後でしこたま遊んでくれるんだったら
いいぞっ！！」
「おおーっ！いい考えだなヒカ！！」
「だろぉー？」
そう言って2人はにししっと笑い、後で絶対遊べよなー！！と言って、外の方へ走っていった。
『あ〜…もしもし…？』
受話器をとり喋ってみると、低くて聞き覚えのある声がした。
〈あっ、Aさん！？〉
『森羅くんですか？！久しぶりです！』
〈お久しぶりです！〉
〈なぬ！？姫君からだと！？〉
森羅くんの後から聞こえてきた声は、アーサーくんだろう。
久しぶりだー！！声を聞いたら会いたくなってきちゃった…。
〈おい悪魔！俺にも電話を貸せ！俺が話す！！〉
〈うるせえアホ玉ねぎ騎士！！Aさんの声が聞こえねぇだろうが！！つか電話は渡さねぇよ！！〉
〈ちょっと森羅！アーサー！！私たちがいない間に
何やってるの！！〉
いつもの口喧嘩が始まり、受話器に雑音が入ると高い女の人の声が入ってきた。
多分、茉希ちゃんだろう。
〈電話代わりに代わっておいてくれって言ったらこれだよ…おら、こっちの用済んだから受話器貸せ。
日下部。〉
〈えっ、いやでももう少し…〉
〈ダメ！！私Aに話したいことがあるの！代わってくれてたのはありがとう。はい！仕事に戻って！
あと、受話器貸して。〉
〈うっ…どうぞ…。〉
森羅くんと茉希ちゃんの会話を聞いてほわほわしていると、透き通った高い声が電話から聞こえた。
〈えーっと…。んん”っ…もしもしA？〉
『あっ！茉希ちゃん！！お久しぶりです！！』
〈うん！久しぶり！元気にしてた？〉
『はいっ！ピンピンしてますよっ？』
〈それは良かった。〉笑
〈えーっと…、それで本題なんだけど…。〉
『？』
また何か事件かと思い、身をこわばらせた。
すると…。
〈あのさ、Aって今週か来週の休日、何か予定とか入ってる？〉
『え？今週と来週の休日…？特に何も無いですけど…。』
〈本当っ！？えっと…、もし良かったらなんだけど…。〉
〈一緒に、バレンタイン用のチョコ作らないっ？〉
『……？…“ばれん、たいん…？”』
一瞬固まった後、その言葉を聞いた後に頭の中にあの
雑誌のページを思い出した。
〈うん。…やっぱり、屯所のお仕事忙しい…？〉
『作りたい。』
〈えっ？〉
『私も一緒に作りたい！…っです。』
バレンタイン番外編:とろけそうなほど甘い。参→←バレンタイン番外編:とろけそうなほど甘い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いあ。(プロフ) - 夢主のラッキースケベられ発動(紅丸相手の時だけ)が見たいです！で、治った時に紅丸が今まで我慢したんだから……的なのが……(趣味丸出しですw)これからも頑張ってください！Twitterフォローしました！ (2020年2月27日 1時) (
レス) id: 66609dd94a (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - リクエストってしていいんでしょうか？ (2020年2月22日 22時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2020年2月19日 8時
