転生したら猫になってた【2j3j】 (ページ8)

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6日目 🎲side ページ8

Aが来てから6日。2匹分の食事と、毎朝の散歩、俺にはペット無しに生きる事が出来ないルーティーンになってた。

でろでろに甘やかすのが俺のモットーだろ。
確か、チュールとドックフードが切れてた気がする。

多めに買っといたんだけどな…また破ったか？
準備しながら思考を巡らせる。

スーパーには色んな物があるからすげぇ便利。

チュールとドックフード、あとは色々食べもんも買って、
家に帰ってきた。

さてさて、まだ寝てるかぁ？あいつら。

そうやって靴を脱ぐと、凄い走る音が聞こえてきた。

角から出てきた奴は、俺を見ると青ざめてった。

理解が追い付いてなくて、

俺は、『お前…誰？』

と言ってしまった。すると忽ち俺を蹴飛ばし、逃げてった。
女、だ。けど。なんか、前の女達とは違う。何かが。

それが分からないまま、散らかった靴を目に、俺は動けなかった。

『はぁ…？』

・・

あの出来事から1ヶ月、

俺は必死にAを探している。あの女が現れてから、家に、あいつが居なかった。意味がわからん。なんでだよ。あいつが連れてったのか？

チラシすら何百何千枚刷って、貼りまくった。けど見つからねぇ。なんで。

俺は痺れを切らして、あの女を探す事にした。

あいつは俺に似た目をしてた。赤い目。そして色素が薄い髪。益々Aに似てる。なんか、惹き込まれた。

対してかわいくもねぇ…し…、

でも、

なんかあるだろ。関係は。

俺は走った。久しぶりに走った。膝が痛てぇ。喉が渇く。
けど。A。A。

会いたい。

拾った繁華街、路地裏を通ってくと、ビンゴだ。
おっさんに手を掴まれてるあの女が居た。

助ける為じゃねぇかんな。話を聞く為。

正義感強いとか言われたくねぇし。

俺は足を動かした。