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大昇side
事務所に向かう途中、スーツを着てる女の子がフラフラの状態で自販機の前に立っていた。
こんな暑い日に、あんなスーツ着てたらしんどいだろ。
この辺り会社多いしな。就活生かなあ〜
なんて思いながら通り過ぎようとしたけど、さすがに無視できなかった。
大丈夫か声かけるだけかけよう。と思って近づくと、女の子は財布をさがしているのかゴソゴソカバンを漁っていた。
はやく飲み物飲ませなきゃ…と思って、お金をいれて、ポカリを渡そうとすると、女の子はこちらに倒れてきた。
…危な。俺いなかったら地面に頭打ってたんじゃ…
声をかけて、ポカリ飲ませて、首元冷やして。
LIVEでたまにこういう子いるから、対処の仕方はわかってた。
顔色が戻って来たと思ったら、お礼を言っていますぐ走り出そうとしていた女の子。聞けば面接があるらしい。
お礼をするために連絡先聞かれたけど、さすがにまずいよな〜…
でも。俺はまっすぐな瞳をもつ女の子のお願いを拒むことはできなかった。
…可愛いな。五等分の花嫁の四葉みたい。(え？)
俺も単純だなーなんて思いながら、その子を見送った。
_____
1週間後、女の子からやっと連絡がきた。
本当は早く連絡とりたかったけど、俺から連絡したら恩着せがましいし。めちゃくちゃ我慢した！！！
その子はAちゃんっていって、俺の1個上の大学生だった。俺の事を神様だとかいったりして、面白い子。
…俺が、アイドルやってるって言ったらどんな反応するだろう。皆に言いふらすのかな？
俺の事知らないってパターンもそりゃあるよね。
事務所に迷惑かけたらどうしよ。
でも、あんなまっすぐな瞳をした子が悪い子なわけない。もっと仲良くなりたい。Aのことをもっと知りたい。
________俺の名前は、
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作者名：なな?^_^ | 作成日時：2023年7月26日 15時
