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学校が終わってダッシュで昨日Aさんと会ったところにいくと、誰もいなかった







「……なんや、やっぱり昨日のことは夢やったんか」






「夢ちゃうで」




「うわあ!」







後ろから急に話しかけられ、びっくりして尻もちついた






「もう、脅かさんとってよ」





「あはは、ごめんな」






はい、と手を差し出されて掴もうとしたら








「………あ、」






掴めない







「私が幽霊なんも夢ちゃうやろ?」




「うん、」






「ほんまに来てくれたんやね。ありがとう!」





「そら、まあクラスメイトやし」





「そっか、学校楽しい?」




「楽しいで!あ、でも今日小テストあってさ〜」








俺は、Aさんに今日あったことを話した







「いいな〜…私、友達できるかな」






こんなに長く休んでたら変なことも言われてるよな?と言われて、どう答えていいか悩む








「…まあ、でも俺らもう友達やろ?」





「友達なん?」




「友達やろ!」




「…ありがとう」






俺が無意識に変なこと言ったのか、Aさんは泣いてしまった






「え、ど、どうしたん?」






「ずっと不安やったから。誰とも話せやんのも、もし戻ったもしても学校行けるのかも…だから、長尾くんが友達って言ってくれたのが嬉しくて…」






「そっか…もう、泣き止んでよA」






「え?いま名前、」




「こっちの方が呼びやすいからな」




「じゃあ、私も名前で呼ぶ!…………えっと、名前何やったっけ?」





「うおい!!!」




「あはは、ごめん」






友達になったら俺らは、お互い名前で呼び合うことになった






今日もAは行動できる範囲で病院を回ったりしたけど、自分っぽい人は見当たらんかったらしい








「やっぱり、他の病院にいるのかな」





「そうかもな。ちょっと今から行ってみるな」





「ありがとう!」




「じゃ、また報告しに来るから」





俺はとりあえず自分がよく怪我した時に行ってた病院へ行ってみることにした

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作者名: | 作成日時:2022年4月25日 10時

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