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「まずは自己紹介しよっか。私はAAです。」
「長尾謙杜です」
……………って、
「Aさん!?」
「私のこと知ってるん?」
「え、だって入学してから1回も来てないやろ?俺同じクラスやねん」
「そうなん?じゃあ同い年なんや」
「そうそう。席も隣」
「えー、なんかすごい偶然やねえ」
「な!ていうか、なんで1回も来てへんの?制服着てるのに」
そう聞くと、Aさんは困った顔で笑った
「私もわからん。学校行こうとしたらここにおったから」
「………そうなんや」
じゃあ、もう2ヶ月はここにいたってことか
俺はなんて言えばいいのかわからず黙ってしまった
「もう、そんな顔せんとってよ!早く本当の私見つけて元気になったら学校行くんやから!」
「…そうやんな、隣の席で待ってるわ」
「うん。いろいろ教えてね」
「任せて!」
なんでAさんは気付いたらここにいたのか
なんで行動できる範囲が決まってるのか
というかほんまにAさんは入院してるのか
謎だらけの中、とりあえず俺はAさんの入院先を探すことにした
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作者名:ゆ | 作成日時:2022年4月25日 10時