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踏切を渡ってあと少しで病院というところで、Aの表情が強ばった




長「どうしたん?」




「ううん、前にここで苦しくなったのに今日は平気やからびっくりして、」




長「大丈夫?苦しくなったらすぐ言ってな」





「うん、大丈夫」






その後もAはくるしむことはなく、無事に病院についた





道「おばさんおるー?」





みっちーが病室のドアを開けると、誰もおらんかった





道「あれ?一旦帰ったんかな?」




その言葉を聞いて、俺も病室に入る





「………………………」





隣を見ると、複雑そうな顔したA







長「大丈夫、俺らがおるから」





「うん、」





道「戻り方とかわかるん?」




「わからないけど、やっと見つけたんやから何としてでも戻る!」




そう意気込んで、眠っている自分の体を触ってみたA









「…………………………」







長「………………………………」


















「も、戻らへん…」




長「うん、そうやね」





「なんで!?ドラマとかやったらここで戻れて感動する所やん!」





長「まあまあ、何か別の方法考えよ」






状況がわかってないみっちーに説明をしたら、
苦笑いされた






道「元の体に飛び込むとかしてみたら?」




長「ああ!なんか戻れそう」






「えー、なんか怖いなあ」







3人でああだこうだ言い合ってたら、病室のドアが開いた






「お母さん、」





そこには、Aそっくりな人がいて、びっくりした顔をしていた








『A!』





え?見えてるの?





そう思ってAの方を見ると、隣に居たはずやのにいなくなってた







道「あ、」




長尾、Aが…




そう言ってるみっちーが指さす方をみると、ベットの中で意識がなかったはずのAが目を開けていた







長「A!え?どうやって戻ったん?大丈夫?しんどくない?」




「謙杜…うん、体がちょっと痛いけど、大丈夫。駿ちゃんもありがとうね」




道「うんっ…、よかった、ほんまによかった」






お医者さんたちが来て、俺らは邪魔になると思ってボロ泣きのみっちーと一緒に外に出た

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作者名: | 作成日時:2022年4月25日 10時

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