大丈夫だって ページ15
「只今。またお台所行くの面倒臭いからポッド借りたよ」
「それは良いけど、飲みきれんの？」
「加賀美も後でお替わりするでしょ？」
「まぁ、そうだけど。置く場所気を付けてな」
「あはっ、分かってるよ」
―お帰りー！
―マジのオフ感たまらねぇな
―社長ほんと清広さんの前だと言葉崩れるじゃん
―何飲んでんの？
―お茶がキッチンの何処にあって、ポッドが何処に置いてあるのか分かってる辺りガチ
「さ、本題に戻るぞ」
「本題？」
「オリジナル曲の事だよ」
「あー、曲名はヘデラのバイカラー電報、イラストは私のママ？で良いのかな…そう、ママの
「それ以上は何か無いの？」
「何かって？」
「なんか…曲に込めた想いとか」
「うーん、加賀美が歌上手いから誘っておいてなんだけど申し訳ないなー、って」
「謙遜し過ぎだろ」
「そんな事無いよ、加賀美や他の歌ウマさんと比べると私なんて…」
―せやせや、謙遜し過ぎんなって
―私霊仙の歌好きやで
―2人共歌うめぇって！QED！
―やっぱイラスト清広ちゃんのママか！
―友人の氷君有難うな…最高の曲だった…
「じゃあ、あれは？歌詞の裏話とか」
「裏話、裏話か…うーん、加賀美が私の事をこんな風に思ってるんだなぁって、あと大体同じ意味合いの言葉を同じタイミングで使ってて私達仲良いなーって思った」
「まぁ、それは…」
「後は…そうだな、全体で言うとタイトルにもあるけどバイカラーは、一見色合いから交わらない感じがあるけど私と加賀美だってヘデラの様に仲良くなれたから、その人の全部を受け入れる事はしなくて良いんだなって思った。だから、聞いてくれた皆にも事実は小説よりも奇なり、きっと不滅の仲を言い合える人が出てくるから大丈夫って思いもちょっと入ってる。でも、詞にしたのは氷君。あの人の汲み取り力マジパネェ。尊敬する」
「関心した所でボケるの辞めません？」
「くひひっ、私はこういう人間だよ」
―今叩いた音したな！？てぇてぇ辞めて下さいッ！
―考えてない様でめっちゃ考えてるじゃん…すこ…
―この配信終わったらすぐ聞きに行くわ
―私もヘデラの人に出会えると良いなぁ！
―確かに俺の親友も真逆の性格してるわ
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作者名：紗世 | 作成日時：2021年4月24日 21時
