たぶん、夢。 (ページ10)

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大谷Side

スイーツを取りに行く彼女の背中を見てふと、思う。

同い年くらいかな、と思ってた。
女の人と話すのあんまり好きじゃないけど話しやすかったし。

(取材される時の女性記者さんとか
アナウンサーさんとか、野球の話をするはずなのに
好きな女性のタイプとか聞いてくるし。)

お姉ちゃん以外に
こんな冗談言い合える女の人、いなかったかもしれない。

それくらい新鮮だった。

「これは120点満点だな、！」

って言いながら自信満々に持ってきたけど。

60点くらいかな…(笑)

。

「そういやAさん、なんで友達いないんですか？」

「結構刺さること言うね、大谷くん。
北海道に転勤になったから、こっちに友達がいないだけ！

ていうか、大谷くんに名前教えてなかったっけ？
Aでいいよ、北海道のお友達第一号だから。」

ニコニコしながら、そう話すAさん

(A…？Aさん…？どっちが良いんだ…？)

「じゃあ、Aさん…？」

「はい！大谷くん、これからよろしくお願いします。」

笑ってぺこりと頭を下げるAさんにドキっとした。

(なんだ？どきっ、て。)

「こちらこそよろしくお願いします。」

変な間が開くのも嫌だったので、咄嗟に返事をした。