たぶん、夢。 (ページ44)

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▽

危ない危ない。
自分で良いように変換するとこだった。

この「好き」はきっと友達としてだ。
冷静に、年上のお姉さんとして対応しなければ。

「助けてくれてありがとうね。
あの人話長かったし、
どうしようかな～と思ってたの。

来てくれて、びっくりしたけど嬉しかった。
大谷くんと友達でよかった。」

よし、これで勘違い女とは思われないでしょ。

「友達」をいい感じに強調したから
むこうも分かってくれたはず。

「…僕はもうAさんを友達だと思えません。」

直球で言われた言葉に思考が停止した。
(友達じゃ……ない、かぁ。)

怒ってるか…。
迷惑かけてばっかりだし。

「…あ、ごめん。私迷惑かけてばっかりで……」

気まずい空気になり、沈黙が続く。

まぁ、確かに迷惑かけすぎたし
連絡しすぎたかもしれないな…

相手を考えるべきだった。

大谷くんは野球選手で、一般人の私に比べると
とてつもなく忙しい。

ぽんぽん連絡しすぎたかもしれない。

そんなことをぐるぐる考えていると

「…そういうことじゃなくて。」

口を開いた大谷くんをみつめると、

「Aさんのこと……好き…なんです。」

すごく真っ直ぐな目で私をみていた。

怒涛の展開だな……！？！