. ページ41
▽
大谷Side
次の日。
昼ご飯を食べた後、
卓さんと鍵谷さんと3人でショッピングモールに来た。
「広い…」
「そうか、翔平は練習以外引きこもってたから
来るん初めてか〜」
「何が欲しいんやったっけ？」
「ココのやつです。」
地図を見ながらショップを探す。
「…けっこう離れてるし、ここらへんの店見ながら
向こうに歩いていくか〜
Aちゃんに会えるといいな♡」
「…そうですね…」
呆れながら卓さんに返した。
この人すごく楽しそうな顔してる。
「え！？誰、Aちゃんって！？」
鍵谷さんのことは無視した。
。
あんまりこういうとこには来ないから
珍しくて、色々お店を見て回った。
「おっ、Aちゃんじゃない？」
その声につられて
卓さんが指さす方に顔を向けた。
「(笑)あ、違った。ごめんごめん(笑)」
反射的に向いてしまった。
すっごい気にしてると思われた、絶対。
あわよくば会えたら…とは思ってるけど。
ちょっとムカっときて、卓さんを睨んどいた。
。
ちょっと休憩、と3人でカフェに入った。
卓さんも鍵谷さんも
結構お土産を買っていた。
「すごいですね、2人とも。」
「いや翔平がおかしい、せっかくだから買えばいいのに。」
「あんまり買い物に興味なくて…」
「今日もお使いで来たんやもんな。」
「そうですね…」
「あ〜明日は練習試合か…気合い入れないとな………」
「…？卓さんどうしたんですか？」
「いや、あれ……Aちゃん？」
「も〜、何回そのネタ使うんですか…」
「今回は合ってると思うで…ほら、あそこ」
そう言われて窓の方を見ると、
男の人に喋りかけられてるAさん。
「アレ、ナンパされてるんじゃないですか？
明らかに日本人じゃないし」
「…ちょっと行ってきます。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 752人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんころ | 作成日時：2021年8月23日 19時
