たぶん、夢。 (ページ2)

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大谷Side

試合後の寮に帰る時、
頑張ったご褒美に買う甘いもの。

送迎してもらっている卓さんに声を掛ける。

「卓さんコンビニ寄ってもらっていいですか？」

「あ、ついでに水も買って来て、はいお金。」

「いいんですか？ありがとうございます」

「さっさと帰ってこいよ〜」

お小遣いをもらってコンビニに向かう。

。

(今日は何にしよっかな〜)

角を左に曲がると、一人の女性が佇んでいた。

スイーツをカゴいっぱいにしてまだ何買うか悩んでるみたいで。

(すごく甘いもの好きなんだなぁ、てか買いすぎじゃない？(笑))

一番上の棚に自分の目当ての物を見つけたので
手に取ろうと腕を伸ばした。

突然伸びてきた腕にびっくりしたみたいで、
くりっとした目でこちらを見てきた

「あっ、すみません。」

「全然大丈夫ですよ、こちらこそすみません。長居してしまって」

商品を取って、軽く会釈をしてレジに向かう。

(あんな少食そうな人でも、甘いものいっぱい食べるんだな…

…やば、じわじわ来た、あのくりくりの目とびっくりした顔、
笑ちゃいそう。)

レジで会計を済ませて、足速に車に向かった。

。

「おかえり、早いじゃん。」

「お待たせしました……ふっ、あっははは！！！」

「え、なに帰ってきて早々…面白いことでもあったんか？」

「ははっ…いやあの、ちょうど僕と一緒であまいもの買いに来てる人がいて、
その人のびっくりした顔面白くてっ…」

「なんか知らないけど、楽しそうで何より。

…で、俺が頼んだ水は？」

「っふふ…、…あっ卓さんの分忘れました、すいません。」

「翔平おつかいもできないのかよ〜、何歳だよ？」

「ピチピチの20歳です」

「はぁ、ピチピチの翔平くん、今度はちゃんとおつかいしてね…」