たぶん、夢。 (ページ34)

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スケジュールに予定を書き込み、
札幌出身の先輩に聞いてみることにした。

「先輩～」

「ん？どした？」

「ここらへんで、
隠れ家的な美味しいケーキ屋さんとかないですか？」

「結構ピンポイントだね？」

「ちょっと大人の女性にステップアップしようと思って！」

「バーとかじゃなくて、ケーキ屋ってところが
まだまだお子様だと思うけど…」

「私、お酒飲めないんで…、
でも良い雰囲気のところに行ってみたくて」

「なるほどね～、…もしかしてデート？」

「あー……デートでは…ない、ですね。」

「何その煮え切らない返事(笑)」

「いや、ただの友達です。ほんとに。」

「何？ブサイクなの？」

「いやいや、イケメンですよ。私じゃ隣に並ぶのも恐れ多いくらいです。」

「ふーん、いいな～イケメン。

…はい、コレ。メモしといたから一回行ってみな。
その人彼女いないんでしょ？頑張りなよ～」

「ほんと違うんですって…！
メモありがとうございます。下見してきますね」

…ほんとイケメン大好きだな。
けど何かと相談にのってくれる良い先輩だ。

おすすめしてくれたケーキ屋さんは
人通りの少ないところで
ここなら、バレにくいと思う。

教えてくれた先輩にお礼の意味も込めて、
プリンを買って帰った。

自分のご褒美に、と買ったミルフィーユは
サクサクでおいしかった。

大谷くんも喜んでくれるといいなぁ。