たぶん、夢。 (ページ29)

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▽

『あぁ、そっちか。ん～びっくりしたけど、
怒ってはないかな。
有名人だもんね、隠したいことだってあるよ。

けど、教えてくれたってことは
友達としてもう一段階仲良くなれたのかな！て勝手に思ってました』

『そうですか、良かった。
Aさんにピッチャーやってる僕も知ってもらいたいんですけど』

『二刀流でしょ？おじさんに教えてもらったよ。

大谷くんて、日本で一番有名な選手なんだってね
…私無知すぎて恥ずかしいわ』

『いやまだまだですよ。
…Aさんに、僕が登板してる試合見に来てほしくて。』

『また、観に行っていいの？』

『斎藤さんよりカッコいいとこ見せますんで。』

『今日も充実かっこよかったよ…
大谷くん、次いつ投げるの？』

『ホームでの登板いつだったかな…？
また席用意しときますね。』

『えっ、いいよいいよ。次くらい自分で取らせてよ。』

『だってAさん、僕がいつ登板するか分からないでしょ？』

『そりゃ先に知るのは大谷くんだろうけど…』

『またなんかお礼してくれればいいんで』

『あ！そういう魂胆か！』

『バレました？お礼楽しみにしてます』

『は～い、
私も大谷くんの投げるとこ楽しみにしてます。
長話しちゃってごめんね。試合終わりなのに』

『別に、こっちから電話かけたんで気にしないでください。
…でも眠たくなってきた』

『ふふ、ごめんね。もう寝よっか。
今日は本当にお疲れ様でした。
明日からも頑張ってください』

『Aさんも
明後日からお仕事頑張ってください。
それじゃ、おやすみなさい。』

『おやすみなさい。』