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｢見つけた！？｣
｢見つけた……｣
メッセージが届いた瞬間駆けつけてくれた友人に最大級の感謝を伝えようと思う。
けれど、一気に摂取した情報量があまりにも多くてキャパオーバーになる
力なく今にも口から魂が抜けそうな後輩を見た志麻が、なんでそんな見つける前より絶望が強まってんの。と零した
センラはぽつりぽつりと感動の再会を話し始める
そして結論、感動の再会なんて夢のまた夢であった
｢嫌われとる……完っ全に嫌われとる！｣
｢はぁ？なんで｣
｢そんなん俺が知りたいわっ！｣
もう嫌やぁ。
普段は底なしのポジティブのくせに彼女が絡むとすぐにネガティブになる面倒くさい後輩
お前の落ち着き払ったあのキャラクターはどこにいっちゃったんだよ。
はぁ。志麻はため息を吐いた
｢気のせいだろ｣
｢あの目を向けられたら志麻くんにも分かるはず…｣
｢冷ややかな目？｣
｢冷ややかな目…｣
思い出したのか、センラは顔を真っ青に染め上げた
｢もう会われへんかも｣
｢せっかく同じ大学って分かったんだ、会うしかないだろ｣
｢直で会いたくない、嫌いとか言われたら俺立ち直れる自信ないで……｣
｢まぁ7年の片想いの結末がそれなら確かに。オレでも無理だな｣
俺かて本当は｢お兄さん｣キャラやのに！
ココ最近ずっとなっさけない姿晒してばっかりや！
なんでこうなんねん！だーーっ！
｢殴り込みや｣
すっとテンポよく立ち上がる
｢！？ お？待て。落ち着け。どうしたらそうなる｣
｢あくまで勢いの話な。まーしぃお手製根性論や｣
｢オレがお前に植え付けた根性論のことか｣
待っとれA！
俺は絶っっっ対に諦めたりせぇへんから！
火炎を背景に燃え上がるセンラ
から回らないか少し心配の志麻
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作者名：ななし | 作成日時：2021年8月12日 0時
