【Snr】秘め事。【USSS】 (ページ7)

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探す、とはいうが。

｢なにか考えが…？｣
｢んー何も思い浮かばねぇ｣
｢ですよね｣

センラは地元を出て今の大学にいる
中学のときに相手が引っ越したとして、その先を知らずに今の所在地を割り出すなんて不可能に近い
引っ越した先が県内か県外かも分からず7年経っているのだ、不可能に近いというか…不可能である

｢顔は？｣
｢中学で止まっとる｣
｢だよなぁ｣
｢背も伸びてるやろうし、声だって多少なりとも変わっとるやろ｣
｢うん……うーーーん｣

うんうん頭を捻っても何も生まれない
自分のために唸ってくれる志麻を見て、センラは曖昧に笑った

｢無理なことは分かってたし、俺は大丈夫やから。志麻くんだけでも合コン再チャレンジしてかわいい彼女ゲットしたらええんちゃう｣

こぼされた言葉に腹が立った
大丈夫なわけあるか。
今にも泣き出しそうな顔をしておいて。
険しい顔をしてセンラにデコピンをかます

｢あいてっ｣
｢オレはまだ元カノに未練あるからいーの｣
｢それはそれでどうなん……｣
｢お前が言うか｣
｢確かに。すんません｣
｢すんませんじゃなくて、すみません、な｣

イタズラに笑う志麻
どこまで良い奴やねん。
センラは本人には絶対に言わない本音を飲み込んで、誤魔化すように笑う