陸、城下町にて ページ6
幸村「時雨殿おおおおお!」
(朝っぱから元気…いや煩い?)
そんな事を考えながら、声がする方へと顔を向ける、と。
「ぐふぉっ…」
突如下腹部に激痛が走った。吹き飛ばされぬようなんとか踏ん張り、タックルを決めてきた人物を少しばかり睨みつける。
だが睨みは効いていないようで、私に一つの提案をしてきた。
幸村「城下に行きましょうぞ!!」
(城下町に行きたいがために態々私に体当たりする必要ありますかねというかそろそろ腕を離して貰いたい痛い骨が軋んで痛)
「いてぇよ!!」
幸村「うおぉっ!!」
腰を掴み、後ろへ思い切りと叩きつけたのだった。
ーーー
「それで…私のこの格好の事ですよね」
幸村「うむ!」
今着ているのは学校の制服(何故かバッグに入っていた)で、この時代じゃ考えられない格好だ。怪しまれるのも無理はない。
「分かりました」
(実際、私自身も城下町とか気になってたし丁度良い機会だ。本物の城下町というものを見よう!)
そしてありがたい事に、この格好では目立ってしまうので着物を借りた。
青地で、シンプルなデザインの物だったので少し気分が上がる。(私が青色が好きだからだ)
ーーー
何分かして、城下町に着いた。
老若男女、人々は笑顔で溢れている。この国が豊かだと言う事が十分と伝わった。だが、戦が始まってしまうと(今のところはないらしい)この笑顔は消え、皆が血を流してしまうのだと考えると、少し寂しく思えた。
(戦国時代ってのも、大変なのかもしれない)
幸村「ここでござる!」
「…ここ、洒落たお店ですね」
見た目はかなりの大きさで、店の店頭には色々な生地がずらりと並んでいる。子連れの奥さん方が、楽しそうに生地を手に取っていた。
私達に気づいたのか、お店のお姉さんがこちらにやってくる。
女「いらっしゃいませ!幸村様じゃないですか!」
その女の人は綺麗で、正直羨ましいという気持ちが募った。
幸村「うむ!実はこの、時雨殿に似合う着物を探しに参られたのだ!」
そういうと、お姉さんは口に手を当て「あら」と驚いた様子で私を見た。
女「…結婚なされたんです?」
予想外の言葉に、私と幸村さんの動きが止まる。
「…はい、そうなんです。もう毎日幸せで…」
女「仲が宜しいようで、教えて下されば良かったのに」
未だ固まっている幸村さんをちらりと見ると、茹で蛸のようだった。
幸村「破廉恥でござるぅうううううううう!!」
「ふふ…今の嘘ですから、安心して下さい」
女「あらあら」
18/8/15.修正
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猿島佐近(プロフ) - 黒蘭さん» 分かりますwwすっかり忘れてますよね…。私も最近久々に更新しましたww (2018年2月20日 22時) (レス) id: 5767b59702 (このIDを非表示/違反報告)
黒蘭(プロフ) - 猿島佐近さん» わ!!ありがとうございますー!およそ2ヶ月放置してしまいました(;´Д`) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 9844fd6aac (このIDを非表示/違反報告)
猿島佐近(プロフ) - 更新されたんですね!!お疲れさまです (*´∀`)♪ (2018年2月19日 19時) (レス) id: 5767b59702 (このIDを非表示/違反報告)
猿島佐近(プロフ) - 黒蘭さん» ありがとうございます(*^^*)よろしくお願いします!!気軽に絡んでくださいっ!!щ(゚Д゚щ) (2017年12月26日 18時) (レス) id: 5767b59702 (このIDを非表示/違反報告)
黒蘭(プロフ) - 猿島佐近さん» いいですよー!!申請許可しましたっ 宜しくお願いします〜!ヾ(⌒(ノ*´∀`)ノ (2017年12月25日 23時) (レス) id: 9844fd6aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒蘭 | 作成日時:2016年5月15日 23時