肆拾壱、焦燥 ページ41
佐助｢ところでこの乾燥してる植物は？…ってオクラ…｣
幸村｢花…でござるか？｣
不思議そうに幸村と佐助さんが乾燥した植物を手に取り、まじまじと眺める。
眉を寄せる姿は、可愛らしく見える。
｢はい。各国の方々から貰いました。枯れて捨てるのは勿体ないので、乾燥させました｣
佐助｢どこでそんな技術を｣
幸村｢はっ、破廉恥なりぃいいいいいいい！！｣
何かを聞こうとした佐助さんに、顔全体を朱に染め上げた幸村が被せる。
(ちょっと待って)
｢何故、破廉恥なんです！？｣
花を貰う事とは恥ずかしい事なのだろうか。
確かに、この時代で男が女に花を贈るという行為は、女々しく見えるのかもしれないが。
幸村side
時雨殿が、各国の武将から頂いたという花々を手に取り眺め、微笑んでいる。
俺は、次第に込み上げてくる怒りを必死に抑え、時雨殿を見る。
最初に時雨殿に会ったのは俺なのに。厳密に言えば佐助だが。
ふと、そこで思いついた。俺も時雨殿に花を贈ればいいだろう、と。
何故こんな事を思っているのかと言うと、実は、簪をつけた時雨殿を見て一目惚れをし、こう思ったのだ。これ程美しい女人がいるのか、と。
初めてだからこそ、実らせたい。
佐助には返しきれぬ程の恩があるが…これだけは絶対に渡せない。渡してなるものか。
心中に想いを秘め、俺は立ち上がった。
幸村side終了
佐助｢…ん？｣
｢どうしたんです？｣
佐助｢真田の旦那の顔が恐ろしいことになってるもんだから｣
そう言われ、幸村の顔を見てみると眉間に皺が寄って、険しい顔をしていた。そして、がたりと派手に立ち上がる。
幸村｢…も…を｣
｢何か言いました？｣
上手く聞き取れず、ずいと顔を近付ける。
幸村｢某も花をぉおおお！！！｣
｢花だけでそんなに熱く！？え、別に良いんですけど…って｣
幸村は私の話など聞かず、自分の部屋に走って行った。
今から花をつみに行くのか、それとも花の勉強をするのか。(ふと気になったが、この時代には既に花言葉が存在してあるのか。と思ったが、この時代はどうやら特殊なようだからあるのではなかろうか)
言い忘れていたが、実は家康からも花をもらっていた。
乾燥してしまって色は分かりにくいが、薄桃色の昼顔をもらったのだ。
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19/3/8.修正
修正する前はNG話があったけれど、修正すると内容が増える(？)のでNG話が入り切らず、泣く泣く消す羽目に。
でも幸村の心情シーンは頑張ったよね…。
ラッキーアイテム
サッカーボール
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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猿島佐近(プロフ) - 黒蘭さん» 分かりますwwすっかり忘れてますよね…。私も最近久々に更新しましたww (2018年2月20日 22時) (
レス) id: 5767b59702 (このIDを非表示/違反報告)
黒蘭(プロフ) - 猿島佐近さん» わ！！ありがとうございますー！およそ2ヶ月放置してしまいました(;´Д`) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 9844fd6aac (このIDを非表示/違反報告)
猿島佐近(プロフ) - 更新されたんですね!!お疲れさまです (*´∀`)♪ (2018年2月19日 19時) (レス) id: 5767b59702 (このIDを非表示/違反報告)
猿島佐近(プロフ) - 黒蘭さん» ありがとうございます(*^^*)よろしくお願いします！！気軽に絡んでくださいっ！！щ(ﾟДﾟщ) (2017年12月26日 18時) (レス) id: 5767b59702 (このIDを非表示/違反報告)
黒蘭(プロフ) - 猿島佐近さん» いいですよー！！申請許可しましたっ 宜しくお願いします〜！ヾ(⌒(ﾉ*´∀`)ﾉ (2017年12月25日 23時) (レス) id: 9844fd6aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒蘭 | 作成日時：2016年5月15日 23時
