戦国時代が好きな彼女は武将達に愛されるそうで

参拾伍、傾奇者 ページ35

｢次はどこに行こうかな…徳川でしょうか｣
と、呟いたら顔を出してきた前田さん。
慶次｢家康んとこ行くのかい？｣
家康はいい奴だよ。と背中をばしばしと叩かれたのだが、地味に痛いのでやめてほしい。

慶次｢あ…後これ。受け取ってくれるかい？｣
｢…苺？｣
いや、苺より小さい植物だ。
｢ヘビイチゴですね。あまり味がなく食用には向かない、毒があると言われていますが無毒なので…粗末にするといけないので乾燥させて漢方にさせて頂きますね｣
慶次｢へぇ…詳しいんだね。もしかして花言葉の意味も…｣
｢花言葉なんて一々覚えてられないです。知りませんよ｣
効果音が付きそうな真顔で言い放った。
慶次｢そっか、ならいいんだ。道中気をつけてよ｣
どこか安心したような顔になったが、触れない方が良いだろうと思い触れないで言い返す。
｢慶次さんも、女子と遊んでないで執務とかにちゃんと取り掛かって下さいね｣
慶次｢ははっ、こりゃ参ったな｣
夢吉｢ウキィ｣

夢吉が私の掌に乗り、頬を擦り付ける。
｢大丈夫です。またここに来ますから｣
慶次｢ほら、夢吉、こっちおいで｣
素直に前田さんの元へと戻る夢吉が可愛い。
(私も何か欲しいなぁ)

｢ありがとうございました。とても楽しかったです！｣

慶次｢またなー！時雨ー！｣
夢吉｢ウキー！！｣

心が温まった気がする。初めてここに来た時は自分で言うのもあれだが、少し荒んでいた…否、楽しんでいなかったような気がする。

｢よし、目指すは徳川。行くよ｣
馬は嘶き、駆け出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
口調がわからない。
徳川もわからない。政宗も出すけどわからない。こじゅもわからない。
=ファンによって暗殺、滅殺される。

温かい目で見てやってください。
お願いします…(´°̥̥̥ω°̥̥̥｀)





18/8/15.修正

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