戦国時代が好きな彼女は武将達に愛されるそうで

参、黒き武田の猿 ページ3

さわさわと風がなびく。柔らかな日差しに心地良さを覚えながら私は目を覚ました。
｢……ここはどこ？｣
ふと、足元にあるバックを見つけたので携帯を取り出す。携帯を開き、電波を確認するが、圏外だった。
｢圏外…か｣
今になって辺りを確認するが、ここはどうやら森のようで、周囲には草木しか見えなかった。
見知らぬ土地に一人。ここにいてもあまり意味は無いと思い、立ち上がり適当に歩き始めた。
｢誰かいませんか｣
勿論返ってくる返事はない。
そうこう歩いているうちに、私は疲れてしまったので歩きをやめ、近くの木の木陰で一休みをした。木陰はひんやりとしていて、次第に私の頭は冷静さを取り戻していった。
そこで私は少し冷静になる。考えて、ある疑問が思い浮かんだ。
ートリップしたのではないのか？ー
ー私は、死んでしまったのかー
何故トリップをしたのか、それは先程の宇宙人だろうと仮説を立てた。

そんな事を考えていると、何者かの視線を私は感じた。立ち上がり、姿が見えない人物に話しかける。
｢誰かいるんですか？お願いします、出てきてください。困っているんです｣
すると、私に何かが投げられた。間一髪で避ける。急な事だったので、私の心臓はドクドクと鐘を鳴らしていた。
｢っ…！｣
？｢お宅さぁ…誰？｣
忍び装束らしき格好、腹の底に何かを隠しているような人物だった。(胡散臭そうとも言う)
｢忍者！？｣
私が声を張り上げたので、ビックリしたのだろう。肩がビクッと動いていた。
？｢はぁ？それよりあんたは…｣
(きたぁあああ！！ヤバいトリップ成功したよクソッ！一番生きてきた中でテンション高えよ！興奮して鼻血が出そうだぜえ！！それよりも生で見る忍者凄い格好いい！体格といい背と言い！顔も良し！さっき向けられた冷たい視線も｢ちょっとちょっと！勝手に一人の世界に入らないでよ！｣
呆れ顔で言う忍者さん。先程までの冷たさは何処に。
｢あは、読心術ですか？｣
？｢全部声に出てたけど！？｣
(やってしまった)
「とりあえず私の話聞いてくれません？｣
？｢…よく見ると女性か？｣
(あ……ズボン履いてるからか…納得)
(私は女子です。話聞けやコラ下さい｣
色々事情を話した後、佐助さんが叫んだのは
言うまでもない。


(戦国時代に、私はトリップしたんだ…！それにしても、佐助さん誰かに似てたような…)
ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
テストだ、終わりだ、じゃあな…面白くなくてほんとすいません。


17/12/23.修正

肆、紅き武田の虎→←弐、宇宙人wwwうえっへっへっwww

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