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「先輩!おはようございます!」

西「おはよ!Aちゃん!」





私が声をかけると、返してくれた、一つ年上の西島先輩。

私が密かに想いを寄せている人。





宇「隆弘!もうすぐ授業が始まるよー!…ん?Aちゃん!久しぶり!!」

「お久しぶりです、宇野先輩」







そして宇野先輩は私の恋敵。

さっきだって、宇野先輩、先輩のことを、隆弘って呼んでたし…。

2人の関係は友達っていう感じじゃないように見える。

なんかもっと深い関係…恋人、とか!?

でも先輩は彼女いないしなあ。







西「教室でいればいいのに」

宇「隆弘が遅いから向かいに来てやったんですー。それに、Aちゃんを独り占めとか酷くない!?私のAちゃんなのにー」

西「ははっ。実彩子のじゃないでしょ。Aちゃんは俺のだもんねー?」

「へっ、?」







宇野先輩と西島先輩のやりとりを見ていたら急に変なことを言い出した先輩。

いや、嘘に決まってるんだけど。絶対嘘なんだけど。

なんて返せばいいの!?!?

…とりあえず適当に返そう。うん。←







西「違うの?」







返そうと思って口を開いた瞬間、先輩が子犬みたいにしゅんっとしながら言ってきた。

え、可愛い…。







「…違うくないです!」

西「え?」

「…だから!」

西「うそうそ。ちゃんと聞こえてたよ。ほら、言ったでしょ!実彩子!」

宇「はあ?それは隆弘が無理矢理言わせてたじゃない!!認めないからね!?」









“えー!?なんで!?”と言いながら宇野先輩の方へ行く。

私はそんな場合じゃなかった。

だって、先輩が…!

私は独り、顔を赤くしながら教室に戻った。









◇ 2 ◇→



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作者名:Cookie | 作成日時:2017年12月19日 9時

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