WWH担当メイクの苦悩 (ページ4)

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JIN.side

僕には好きな人がいる

それはメイク担当のA

僕の事を一番に考えてくれる人
どこかのインタビューか何かで年下が好きだと言ったけれど
Aを見てたら同い年もいいなぁとか思っちゃう

僕が名前を呼ぶとちょっと嬉しそうな顔をする
口ではイヤイヤ言っててもなんだかんだ僕のことが好き

JN「(可愛いなぁ……)」

JM「ョン……ヒョン！！ジンヒョン！！！！」

JN「っうぁ！！！びっくりした……ごめんジミナ考え事してた」

JM「ほんとですよー！何回も呼んでるのにー！」

そう言ってぷーっと頬を膨らます
愛嬌がある方がやはり女の子は好きなんだろうか……とかたまに考えるけど
そのままの僕が好きってきっとAは言ってくれる

JM「どーせAヌナのことでしょー！知ってるもん！」

JN「えー？？どーだろうなぁ？ㅋㅋㅋ」

JM「絶対そうだ、だってすごいニヤついてたもん……ちょっとキモかったですよ」

JN「やー！！！お前はヒョンになんてこと言うんだ！！」

ジミナに言われてから気付くのは重症だよなぁ……ニヤついてたかぁ……。

ニヤつくのはしょうがないよなぁ。

しょうがない、だって好きになってしまったから
あの時から1歩も進めていない彼女が好きなのだから

JN「(あの時に起きたことを利用して彼女のそばに居続けてるんだ…とっくのとうに重症だよ)」

あれはただのよくあること
僕たちのようなアイドルになれば余計に

罪滅ぼしじゃない、彼女があの時から1歩も進めていない事をいいことに僕は彼女に取り入ってるだけ。

うわ、最低じゃない？僕

JM「でもまぁ、いいんじゃないですか？
なんか分かんないけど2人ともお似合いですよ」

JN「だよねぇ？！お似合いだよねぇ？！」

JM「はい、普通にお似合いですㅋㅋ」

いつになったらAは首を縦に振ってくれるかなぁ

まぁ別に何年かかろうといいんだけど

これ終わったらまた誘ってみようかな、美味しそうなお店見つけたし……。
先に予約したら来るしかないから……予約してやろ

JM「じゃ！そろそろ始まりますし行きましょー！ヒョン！！」

JN「おー、行くかー！」

予約完了の文字が浮かぶスマホの電源を落として、ポケットに入れ、撮影現場に向かった。