#7 タイヨウの家〜My whereabouts〜

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『えっと、まずは自己紹介しないとな。


俺は西川遥輝。宜しく』







私は出された紅茶を前に俯いていた。



差し出された大きな手は無視。






いかにも女扱い慣れてます


って感じ。






『…そっちも自己紹介くらいしてよ』



正直、めんどくさい。


でも、これから少しはお世話になるんだし。



「……如月A」






私は聞こえるかどうかくらいの声の
大きさで名前を言った。




『ん？A？…可愛い名前やん。』





私は心のどこかにひっかかりを覚えた。





あっ、可愛いと言われたからとか

そんなのは全くなんとも思ってない






ただ…北海道なのに関西弁？




『まぁ、そんな怖がらんといてや。
紅茶でも飲んでリラックスしいや』



爽やかな笑顔でそういうけど、


ここで紅茶を飲んでしまうとどうなるか。



睡眠薬でも入ってたりしたら

襲われる。







『あっ、まさか睡眠薬入れたとか思ってる？』




私はまた心の中を読まれたかのようで
少しイラっとした。




『その顔はズボシか！』




私は一段と腹が立ってその場を離れ、


持って来た荷物を置いている


これから私の部屋になる場所に行った。





『可愛くねぇやつ』


小さい声でいってたけど



全部、全部




全部聞こえてる。

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