#7 タイヨウの家〜My whereabouts〜

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聞きたくないのなら寝ればいい。






けど、寝れない。



聞きたくないと思えば思うほど
さっきまでの眠気は遠ざかっていく。



私はベッドに寝転んで暗闇の中で目を開けた








どうして…どうして…





イライラする。






西川さんに。


裏切られた気分だ。


でも、もっとイライラするのは自分。





裏切られるのを分かりながら少しでも信用
してしまった自分自身にイライラする。







「あぁ〜、もう！」





私は叫んだ。


隣に聞こえるくらい。







でも、聞こえていないだろう。

きっとこの薄い壁の向こう側の二人は
私のことなんて頭の隅にもない。





愛し合ってる声で、掻き消されるんだ。







それなら、もっと



もっと






叫んだっていいよね？




そのくらい…いいよね？









「だまれ！だまれ！だまれ！」



「みんないなくなればいいのに」



「もう…全部嫌なんだよ！」









私は最後の言葉を言い終えた時どこかの糸が
切れたかのように涙が溢れ出た。




私、バカみたい…






そして、小さく呟いた。





.









.









"私なんて生まれて来なければ良かった"




と。

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