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合コン ページ22













「うぅぅ浮気!ダメ!絶対!」



ドンッと黒尾を突き飛ばし、彼女いるのにダメじゃん!と黒尾の優しさのせいで勝手にダメージを食らっていると、何かボソッと呟く黒尾。









「……振られた」


「へ、?」



だぁかぁらぁ!振られたから今彼女いねーんだって!と悔しそうに声を荒らげる黒尾に、私は最低だが思い切り目を輝かせる。







「え!?私も最近振られた!!」



恋バナならぬ、失恋バナしようよ!と意味のわからないことを言って誘えば、黒尾もそこそこ出来上がっていたのか、ノリノリで一生懸命履いた革靴を脱ぎ始める。








「明日仕事は?」


「ないない。あったら合コンなんて行かない」



今日はたくさんお世話になったし、酒とおつまみは任せなさいと効率よく準備を始めると、スーツのジャケットを脱いで、ネクタイを緩める黒尾。


ジャケットを黒尾の腕から奪い取り、ハンガーにかけて吊るしてあげれば、黒尾はサンキューとお礼を言って冷蔵庫を開けていいか聞いてきた。























「フラれた理由、聞きたい?」


「ウン」



先にお前の話が聞きたいと黒尾が言ったので、リクエストにお答えして副機長の最低な話を聞かせていると、黒尾は缶ビールを煽りながら笑い飛ばす。






「良いお店でフルコース食べて、

プレゼントもらって、」



私だけじゃなくて、店員さんとかも絶対プロボーズするんだろうな〜って思ってただろうに、まさか別れるために尽くされてたなんて誰が思う?



さっき作った卵焼きを食べながら、私がそう半ギレで黒尾に聞くと、変なやつに捕まってばっかだなと、黒尾は同じテンションでキレながら私の話を聞いてくれる。







「こんな良い女手放すなんて、見る目ねーよ」



そう言って目を細めて笑いかける黒尾にドキッとしてしまうが、なんて簡単な女なのかと、自分を叱責して正気を取り戻す。









「ねえ、黒尾は?」



なんで別れちゃったのと私が聞けば、黒尾は急に咳払いをし出して、テツくん。私を通して誰かを見てるでしょ!だってと裏声で再現してくれた。







「テツくんって呼ばれてたんだっ!」


「そこかよ」



だって黒尾がテツくんって呼ばれてるの意外なんだも〜んと私が笑うと、女の子は大体俺の事をテツくんと呼ぶ。とふざけて言う黒尾に、あぁ歴代彼女にも呼ばれてたんだなと私はまた勝手に傷ついた。















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西川あや(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます!時間はかかると思いますが、必ず完結させますのでお待ちください! (3月30日 20時) (レス) id: 6a34db6c3e (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 今回のも、面白かったですこれからもがんばってください。 (3月30日 18時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き待ってます頑張ってくださいおうえんしちょるんで!!!好きやでこの作品 (3月29日 23時) (レス) @page21 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西川あや | 作成日時:2024年3月26日 15時

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