【ハイキュー】音駒の3年マネージャー② (ページ37)

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埼玉合宿最終日ページ37

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その後も音駒は良いプレーが続き、黒尾は森然相手にサービスエースをとる。

「黒尾、もう一本ナイッサー！」

黒尾が放ったジャンプサーブはまたしても強烈で、相手のレシーブは崩れ、チャンスボールが返って来る。

虎がスパイクを打つと良いコースで待っていたリベロに拾われてしまい、今度は速さ勝負の速攻を真ん中で使ってくる森然。

レフトから動き出すスパイカーに目を取られているうちに、素早くａクイックを使ってくると、ブロック1.5枚分のブロッカーを抜けてスパイクが打たれる。

クロス少し深めに打たれたスパイクを、しなやかにフライングしてレシーブする黒尾。

「ナイスレシーブ！」

あまりにも綺麗なプレーに驚いていると、隣の夜久もなぜか悔しそうに相変わらずうめぇなと呟く。

そして、黒尾が上げたボールをツーで相手コートに落とした研磨は、反応出来なかった森然を見てしてやったりという顔をした。

良いレシーブが上がった時ほどスパイカーにトス上げたいってセッターなら思うでしょと、以前他校の試合を見て言っていた研磨の言葉を思い出す。

「タイム」

森然の監督が審判に向かってタイムアウトのお願いをすると、ピーッと笛が鳴らされる。

ベンチに集まってくる絶好調な選手たちを見て、猫又監督は何を言うわけでもなく、この調子でなとだけ声をかける。

「ナイッサー＆ナイスレシーブ」

味方ながら夜久も悔しがってたよと笑いながら黒尾に声をかけると、うぇ〜いとウザイ返答が返って来る。

今日は音駒だけじゃなくて、各校全体的に調子がいい。

ドリンクを選手たちに配り終え、14対11と書かれた得点板を眺めていると、隣のコートが一気に騒がしくなる。

「「うおーっ！！！」」

驚いて振り向けば、飛雄と翔陽くんが嬉しそうに喜んでおり、梟谷の選手は呆気にとられたように二人のことを見ていた。

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