ハッピーエンド (ページ39)

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episode 39 ページ39

やけど、

ない。

ない。

私の番号がない。

嘘、そんな事ないはずやって重岡先生も、一緒に見ていた黒石先生も必死に探す。

やけど、

やけど...................

『先生、私、推薦頑張ります。まだチャンスはあります。まだ完全に終わってへんのんやから頑張るので小論文指導と面接指導の方宜しくお願いします』

私の、名前はない。

こんな事、初めてだからどうしたら悲しみが和らぐなんて知らない。

ただ、分かる“私は落ちた”

この事実に向き合っていくしかないかもしれない。

私は、凹んで学校の一階にある外と教室を繋ぐ3段の階段にちょこんと座っていた。

今日は、雨。

だから、普段私から見て目の前で練習するダンス部も今日はオフ。

聞こえる、後輩達が必死にバレーを頑張る姿。

今日は、受かったよ！って嬉しく部活に報告に行こうとしてたのに。

落ちた、なんて。

先生がいなくなってから出だした涙は止まることを知らない。

こんなの、初めてだ。

試合に負けて泣くことはあまりなくて。

引退試合位じゃないと泣けない。

なんとなく、負ける時は負けると分かるから。

自然に心は準備をするのだろう。

だけど、大学は皆がどうなってるのか実力がホンマの所はどうなのかって事が分からへんから。

大吾「こんなとこおったら風邪ひくで？」

私の彼氏は私が泣きそうな時でもやってくる。