ハッピーエンド (ページ26)

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episode 26 ページ26

私のやりたいことは、分かってもらうのが難しくて。

親も、なんとか説得して。

将来の夢も、今のクラスじゃまともに話せない。

皆、やりたい事が定まってるうちのクラス。

ない子は国公立とかええ大学を狙う。

看護師とか、栄養士とか、学校の先生なりたいとか聞くと、どうしても自分が劣って見えてしまう。

大吾が看護師になりたいと言うと、いつも劣って見えて。

見下されてんちゃうかって。

恥ずかしくないように、こういうことがあると余計に頑張って。

大吾「校長になんて呼ばれたん？」

帰り道、大吾と公園でお話中。

『夢、諦めろって。安定したことせえ。勿体ないねんって止められたわ』

大吾「はあ！？校長腐ってんな！！チャレンジする事の何が悪いねん！」

『校長なりに考えたんやと思うんやけど、何も知らへんくせに言われて、腹立って。大吾はさ、看護師っていう安定して、人の役に立つええ夢。普通の夢。受かったら安定やんか。私なんか.............』

してはいけないと分かってたのに。

少し、嫌みたらしくしてしまった。

ああ、この性格良くないのに。

大吾「なあ、普通の夢って何？俺、Aの夢も普通の夢やと思うけど。」

そういえば、普通の夢って、平凡な夢ってなんやろ.............

大吾「俺は、夢がない方が嫌やけどな。叶いにくい夢でも追いかけようとする。俺は、叶う思うよ。Aの夢。」

そんなことを言っても、大吾は気に止めることもなく、普通の夢やって言って。

私を前に向かせてくれる。

最近、よく助けられてる気がする。

『ありがとう、大吾』

大吾「最近、あんま寝てへんやろ？クマ、出来てるで？」

そう言って、私の目の下に触れる。

わわわわ！！！恥ずかしい！

『嘘！うわぁ～どなんしよ。確かに最近寝てへん』

大吾「倒れたら困るんやから。看護師志望の彼氏の彼女が倒れるとか嫌やからな。俺は。軽くクマ治す為に今からアイマスクでも買いいこか』

『うん』