ハッピーエンド (ページ19)

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episode 19 ページ19

A「行かへんよ。昔から大瀬良にある神社行って、そこで家族で正月迎えておみくじ引いて、車でここまで来てお参りして、ここで甘酒飲むの。そこでね、ミシン屋の娘の友達と会って、2人で友達の中では一番に新年の挨拶をするんが恒例やし、好きやから。それに私、あの神社行ったことないんよね。お地蔵さんならしょっちゅう行くけど」

『え！何であの神社行かへんのにあの地蔵さん行くん！？嘘やん！』

A「やって、好きなんやもん！昔からチーンって鳴らすん。家にも仏壇あって鳴らすけど、地蔵さん二個あるねん。大きいのと小さいの鳴らすん気持ちええねん」

『髙橋さん理由！！』

A「やって、よく行くんやもん！西畑くんは？正月とかはどうするん？」

『俺？まあ、年でちゃうな。家族では越すで。去年はジャニカン見て越して、一昨年は近所の神社行って。髙橋さんみたいな過ごした方ええな。毎年決まってる感じで凄い好き』

A「やけど、次の次の年はどうなるんやろか。私も東京出るし。みーちゃんかてずっとおるわけやないんやから会えれへんかもなぁ～」

髙橋さんは、東京の大学を志望してて。

将来、映画関係かマスコミ関係につきたいって言ってて。

確か、日大の芸術学部の映画学科やっけ？

受けるって言ってた。

俺は名古屋の看護目指すから。

そう思うと、大事な節目なんやなって思った。

今のこの年が。

『来年会えるやん。大事に過ごしてかんとな。』

A「そうやね」

話していたら、丁度参拝する所まで来て。

お金を入れて、お祓いをしてもらった。

俺と高橋さんが志望大に合格しますようにって。

そして、参拝記念のなんかを貰って、周りにもお賽銭をして、そこを通り過ぎる。

A「ねえ、西畑くんは何をお願いしたん？」

大吾「俺と髙橋さんが第一志望に合格しますようにって。髙橋さんは？」

A「私も同じ事思ってた」