ハッピーエンド (ページ17)

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episode 17 ページ17

『あれがいい』

私が目指したのは、オモチャ。

でも、ちゃんと遊べそうな奴だし！

中３の弟が使っても大丈夫そうな！！

大吾「オモチャやな。よし、これもうちょっと右やな。で、センターラインしっかり見つめて」

西畑くんに言われた通りに右に動かし、しっかりとセンターラインを見る。
バレーのサーブの狙いを見定めて、撃つように。

大吾「行くで。動かしたらそれるから」

『うん』

私は、そう返事をして、銃を放った。

すると、それは真っ直ぐと狙いを直撃し、

ポンッと音を立てて

『わ！当たった！凄い！！西畑くんありがとう！』

狙ってたオモチャが当たって。

大吾「凄いやん！よかったな！」

西畑くんも凄く嬉しそうに喜んでくれて。

『うん！ホンマに嬉しい！』

それから

「はい、商品」

『ありがとうございます！』

オジサンからオモチャを手渡される。
ホンマに嬉しいわ。

「で、君はこれとこれとこれね。上手いねホンマに」

大吾「いやいや、そんなことないですよ。ありがとうございます」

西畑くんはその後、最後の一投を放ち、また見事にビールをヒットさせた。

そのビールはどうやらお父さんにあげるみたい。

『西畑くん、ホンマに凄いね！』

大吾「ホンマにタマタマやって」

「タマタマにしてもこんなに当たることはないですよね？彼女さん」

え？

彼女？

私が？西畑くんの？

やっぱり周りからはそう見えるんかな？

私達付き合ってるんやって。

『ほっホンマですよね～西畑くん行こ』

私は、恥ずかしくて、その場を去ることしか思いつかなくて。

大吾「オジサン、おおきにな～」

急いでその場を離れた。