ハッピーエンド (ページ11)

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episode 11 ページ11

佐藤さんを呼び寄せて、店の外に出る。

A「西畑くん、さっきの会話何処まで聞こえてた？」

されると思っていたその質問。

やけど、そんなん答えたらまた気まづくなって誘えれんなるかもやん。

『それよりさ、祭り、一緒にいかへん？』

勇気を出して、その言葉を彼女に向けて発した。

A「へ？」

やっべ、腑抜けにしちゃった。

突然すぎたわ。

A「無理しなくていいんだよ？会話、聞こえたから仕方なく～とかそういうんやった『そういうんじゃないで？まあ、祭りがいつにあるかの存在は忘れてたにしろ、考えてたから。ホンマに。行かへん？2人で』

少し、遠慮しい一面がある彼女。

一応、聞こえたって思ってるんや。

ま、聞こえてても聞こえてなくても誘ってたけど。

無理矢理かもしれへんけど、彼女の言うことに被せた方があの子は聞くんかなって。

A「いいよ。私で良かったら」

恥ずかしそうに、俺の目を見て、顔を少し赤くして答える彼女。

言ってよかった。

ホンマに、ホンマに。

『よっしゃ！や、ちょっと断られるんちゃうかなって心配してたんやけど、誘ってよかったわ！楽しみにしてる』

A「私も！」

そう言って髙橋さんは俺に向かって笑った。

余計、嬉しくなるやん。

よっしゃ、絶対楽しませたろ。

後は、好きになってもらえるように頑張ろ。