067 異性 ページ17
「っ！」
雰囲気が変わった菅原に一瞬怯む月島だが、焦りはしない。
「別に……菅原さんが思ってるようなのではないですよ」
「ふ〜ん？」
「……もう寝ます。おやすみなさい」
「おう、おやすみ〜」
明らかに嫌悪感を出す月島に、これ以上追及はしなかった。
菅原は月島の布団から出て、自分の場所に戻る。
後輩の違う一面を見れてニヤニヤしていたが、他の人たちは気付かない。
「あ、スガさん月島からなんか聞けましたか？！」
「いんや、なんもだ〜。恋愛話なんも持ってねえよあいつ〜」
「中学の頃の女子ってツッキーには合わなかったみたいで……」
「そういや、山口は？ なんかないの？」
「お、俺は特に……ないです」
「でも山口優しいし頭良いし密かにクラスの女子から人気ありそう」
「え？！ そ、そんなことないと思うよ」
次から次へと他人の恋愛事情に話が移る。
少し恥じらいを持ちながら話し続ける思春期の彼ら。
次第に話題は好みの異性のタイプに変わる。
「俺は優しい人がいいなー」
「優しい人か、まあ無難だな！」
「そういう田中は結局どういう人がタイプなの？ 年上が好み？」
「えっ？！ お、俺は、その……」
突然自分が質問されたことに一瞬言葉が詰まる田中。
今まで後輩相手に強気で話していたが、自分から先輩から聞かれる立場となると少し弱気だ。
「俺は……俺は、麗しい人が好きです」
「た、田中さんが菩薩顔に……」
「分かるぜ龍ッ。潔子さんとAさんは麗しい！」
「なんかお前らが麗しいって言うと気持ち悪いな」
「ひどいっ」
「麗しいってどういう意味ですか？」
「うーん……なんか、すごく美しい、みたいな感じだ」
「ほおお、確かに！」
「分かるだろ！ 山口も分かるよな？！」
「え、あ、ま、まあ……美人ですよね」
「でも清水と佐藤さんは若干タイプ違くねーか？」
「潔子さんは、例えるなら清水潔子って感じだな」
「それは例えられているのか」
「Aさんは……、なんか、こう目上の人だけど可憐な感じというか……」
「頑張れ！ 龍！」
「先生という立場だけど近い距離にいて、それでいても簡単に触れてはいけないというか……」
「……」
「あああ、Aさんの高校時代が気になるッ！！」
「……お前、やっぱ気持ち悪い。早く寝ようぜ」
「ひ、ひどいっスよ？！」
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ぴえん - めっちゃおもろくてもうとにかく好きです。ー日本語が変なのは気にしないでくださいー (2020年8月3日 10時) (
レス) id: 243282b2cc (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - しらすパンさん» ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。頑張ります！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: c8d57ac98d (このIDを非表示/違反報告)
しらすパン(プロフ) - とても面白くて一気読みしてしまいました!!続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2020年5月29日 21時) (レス) id: d0609b57e9 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます。今この時世ですからね、お互いステイホームで頑張りましょうね！ (2020年5月17日 19時) (レス) id: c8d57ac98d (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - コメ失礼いたします！一からすべて読ませていただきました。とてもおもしろかったです！体調に気をつけて更新頑張ってください。応援しています！(*´∀｀) (2020年5月17日 0時) (レス) id: bace071e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西 | 作成日時：2020年5月16日 21時
