207 餓鬼 ページ7
「日向くんナイスキー」
「翔ちゃんスゲー」
好調も好調、今の得点で22対13。
烏養先生も舌を巻いている。
前に少し聞いたけど、２・３年生は烏養先生の指導を受けたことがあるんだっけ。
あまりにも厳しくてついていけない子もいたと聞いた。
だからこそ、今いる２・３年生がここまで成長したことに色々思うことがあるだろう。
「――だからこそ腐らずにここまで来た連中には、簡単に揺るがない強さがある」
烏養先生が優しい表情で呟いた。
きっと指導を受けていた子たちはそんな顔を見たことないだろう。
そして澤村くんたちだけに向けたわけじゃなく、一度離れてしまった縁下くんたちにも言っているのだろう。
戻ってくるのも、簡単ではないから。
「すごいすごいっ」
そして仁花ちゃんがひたすら可愛い。
烏養先生が連れてきた子ども２人とてんやわんやしてる。
小学生とわやわやしてると私が和む。まさに癒し。
影山くんのサービスエースで烏野はマッチポイント。
引き続き影山くんの強烈サーブ。
「んだらあああッ！！」
だが扇南も粘る。
覚束ないながらも烏野コートに返す。
ラリーが続いたが、最後は日向くんと影山くんの速攻で２セット目をもぎとった。
無事、初戦突破。
・
「初戦突破だ、すごい……ッ！！」
「やっちーさっきからすごいしか言ってないよ！」
「えへへ……」
「やっちーはバレー初心者なんだよね、おばさんは？」
「……もしかして、おばさんって私のことかな？」
「ひいっAさん……お顔が怖いデスッ」
「だっておばさんの名前知らなかったから」
「私やっちーと年３つしか変わらないから！ お姉さんとお呼び！ Aお姉さん！ はいリピートアフターミー！」
「Aおばさん」
「クソガキが……ッ！」
「Aさん、お、落ち着いてくだせえ……ッ」
「何で仁花ちゃんは可愛くやっちーなのに私はおばさんなのだろう……」
「だってやっちーは小さいし。Aはやっちーより大きいから」
「うんもう呼び捨てでいい」
さっきまで可愛いとか思っていたこの小学生坊主はただの生意気なクソガキだった。
いや大人気ない言動は止めよう。
少し落ち着かせて仁花ちゃんを見ると何故か落ち込んでいるではないか。
「あ……あ……小サイ……ツルペタ……」
「胸じゃなくて身長の話じゃない？！」
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ペトリコール(プロフ) - 続きをぜひとも読みたいです！思い出した際にでも構わないので何卒！ (2022年7月2日 23時) (
レス) @page33 id: 356a43a05c (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き読めると信じてまってます！ (2021年11月9日 17時) (レス) @page33 id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年5月11日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 一気に読んでしまいました！続きがとても気になります頑張って、作者様のペースで頑張ってください！ (2021年3月4日 14時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 若葉さん» お待たせして申し訳ございません。言い訳となりますが普段使用しているパソコンに虫が付いてしまいあまり触りたくなかったので更新してませんでした…。そして原作確認用の漫画にも虫がついていて触りたくない為これからも遅くなります…。 (2020年11月8日 1時) (レス) id: ade71013a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西 | 作成日時：2020年8月1日 11時
