雪白兄弟Ⅱ (ページ9)

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涼太side続きページ9

薬を飲んで、また部屋に戻ろうとすると、インターホンが鳴った。

「誰だろ？」

兄弟じゃないのは確かだな。

「大我さん。」

六ツ石大我。隣に住んでいる六ツ石家の次男。確か、亮平の担当看護師。

「どうかしました？」

大我「辰哉さんから、君たち2人が熱出したって聞いて。今日は仕事午前までだったし、暇だから、看病でもしようと思って。」

なるほど。

「わざわざすみません。疲れていらっしるのに。」

看護師って大変じゃなかったっけ？

大我「いやいや。慣れてるから。それに、誰かの世話をするの好きだし。ところで、ご飯食べた？」

リビングに上がる大我さん。

「はい。全部じゃないですけど。」

大我「確かに。でも、これだけ食べれてるなら、食欲の方は大丈夫そうだね。」

鍋を覗きながら言った。

大我「薬は？これ？」

机の上にあった薬の箱を指さす。

大我「これか。お昼の分も飲んだ？」

俺は頷く。

大我「じゃあ、そのうち眠たくなるだろうから、寝ときな。
あれ？まだ顔赤いね。」

他人にも言われるって…。そんなに赤いんだ。

大我「後で、熱さまシート持って行くよ。」

大我さんは持ってきた袋を指す。色々買ってきてくれたみたいだ。さすが、看護師。