雪白兄弟Ⅱ (ページ50)

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翔太side続き2 ページ50

辰「(えー、雪白家長男の辰哉です。)」

大「(次男の大介です。)」

お前ら、俺は無視ですか？

涼「(こっちが三男の翔太、で俺が四男の涼太。双子ね。)」

しれっと俺の本名言ってるし。

照「(五男の照。)」

亮「(さっきも言ったけど、改めて。六男の亮平。)」

お前は、何回自己紹介すんだ。笑

康「(七男の康二やで。)」

蓮〔蓮です。〕

蓮に至っては通じるとは思わない手話だし。

ラ「(で、末っ子の羅羽琉でーす。)笑」

もうヤケクソだ。

「(俺の兄弟です。多いでしょ？)」

〈兄弟たちも、しょっぴーシナモン…いや、翔太さんもイケメンじゃん。〉

あ、そうか。俺、いつの間にか仮面を外してた。それほど、パニクってたって事だろう。

辰「(イケメンだって！聞いた？俺らのことイケメンって言ったよ。)」

イケメンって言葉に過剰反応しなくていいから。

照「(いや、多分、お前のことは言ってないぞ。)」

辰「(えぇー！)」

勝手にショック受けてるし。

「(と、とにかく、歌う時間なんだけど、なくなっちゃたね。)」

色々あって、予定していた時間がきたようだ。

「(世界に一つだけの花を歌った動画は、後日、アップするんで、見てもらえると嬉しいです。)」

〈できれば、兄弟全員で歌った動画がいいです。〉

〈お願い出来ますか？〉

複数の視聴者からこんなコメントが。

全員「へっ？」

全員で目が点になる。

「(えっと～…。考えとくね。)」

とりあえず、そう答えるしかなかった。

「(それじゃ、また。今日は皆さん、本当にありがとうございました！それと、申し訳ございませんでした。)」

俺が100%悪いわけではないが、一応謝っとこう。

次の日、各仕事場で、学校で昨日のことが話題になったのは言うまでもなく。俺も怒られると思ったけど、案外上司は許してくれた。ほかの兄弟もそうだった。学生組も、勉強に支障がきたさない程度だったらいいってさ。まあ、何とかなって良かった。

それからというもの。俺が生配信をする度に兄弟の誰かが乱入してくるのは、お約束となった。