雪白兄弟Ⅱ (ページ46)

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照side ページ46

翔兄の生配信。俺らも見ようってことになって、和室を覗くのは失礼だから、康二と亮平がテレビで見たらいいじゃんって。

亮「はい。セッティングOK。」

うちのテレビはYouTube対応してないから、わざわざ繋がなきゃなんない。

「ありがとね。」

亮「いえいえ。そんじゃ、俺勉強してるから。」

と言って上へ行く亮平。相変わらずだな。家族の一大イベント(？)に参加しないとは。亮平らしい。笑

涼「おーい、亮平。お昼ご飯は？」

ずっと機材のセッティングをしててお昼を食べ損ねてる亮平。涼兄がご飯を温め直してる。

康「俺の分は？」

涼「もちろん、あるって。亮平、聞こえなかったのかな？」

俺に聞く涼兄。

「あ、呼んでくる。」

2階の亮平の部屋に行くと、ご丁寧に鍵をかけてる。

「亮平？俺だけど。開けて？」

と言いながらノックする。

亮「何？」

「ご飯、いらないの？お腹すいてるでしょ？」

すると亮平はあ！って顔をする。

亮「忘れてた。笑」

…ったく。なにかに夢中になると、お腹がすくのも忘れるとは…。賢いのか、天然なのか、よく分からん。

「涼兄がご飯用意してくれてるよ。」

俺はそう言って下へ。

とっくに配信は始まっていた。

翔【はい！始まりました、しょっぴーシナモンによる生配信！】

画面から聞こえてくる翔兄の声。

翔【えー、初めての生配信なので、とっても緊張しております。皆さん、お手柔らかにお願いします。】

そう言って頭を下げる翔兄。普段のあの塩顔からは想像出来ないくらい、緊張してるのかな？って思う。

翔【さて、本日の生配信の内容なんですけども、俺の得意な歌はもちろん、皆さんのコメントとかにもちょくちょく答えていきたいと思っています。なので、皆さん、バシバシコメントください。笑】

翔兄がそう言うと、辰兄は途端にニヤニヤしだした。

「何をしようとしてんの？」

辰「みんなで、翔太に応援コメントしてやろうよ。」

コメントすんの？翔兄、隣にいるのに？まぁ、応援するのは反対じゃないけど。

〈しょっぴー！頑張れ！〉

辰兄はそうコメントする。

翔【“しょっぴー！頑張れ！”嬉しい！ありがと。頑張るね。】

どうやらこちらの応援は届いたみたいだ。