雪白兄弟Ⅱ (ページ18)

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大介side続きページ18

俺は、入院なんてしたことがないので、まあ、悲惨だった。車椅子に乗ろうにも片手を骨折してるので乗れないし、足も骨折してるので、トイレも一苦労。

相「なんのために、看護師がいると思ってるんですか？もっと看護師を頼ってください。」

最終的には相葉さんに怒られた。

辰「看護師だけじゃないぞ。兄ちゃんだっているぞ。」

辰兄、ごめん。存在忘れてたわ。笑

「でも、看護師さんだって、俺だけを担当してる訳じゃないし、他にもたくさん業務があってお忙しいでしょうし、辰兄だって、ほかの兄弟の面倒とかもあるのに、これ以上迷惑かけらんないよ。」

つい、本音を言ってしまった。

辰「おい！」

辰兄から怒声が。これは久しぶりに怒らせちゃった？

辰「お前、兄弟をなんだと思ってるんだ！迷惑かけてなんぼなんだよ。兄弟以前に…家族じゃないか。家族をもっと頼ってよ。」

でも…。

辰「でももへちまもない！他の兄弟だって、自分のために使いたいであろう貴重な休日を、わざわざ潰してまで来てくれたんだぞ！それを分かってやれよ！」

相「まあまあ。お兄さん、落ち着いてください。」

あまりの辰兄の気迫に俺は言葉を失った。

辰「…ごめん…。言いすぎた。」

制止されて頭が冷えたのか、辰兄が謝った。

「俺の方こそ、ごめん。なんか、考えがネガティブになっちゃって、つい、あんなことを…。」

ダメだな、俺。怪我しただけで、こんなにネガティブ思考になっちゃうなんて。

相「怪我をしたら、誰でもネガティブになっちゃうのは当たり前です。そんな患者さんを心身ともに支えるのが看護師ですから。」

相葉さんがフォローしてくれる。