六ツ石兄弟 (ページ8)

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慎太郎side ページ8

ご飯もいっぱい食べたし、お風呂も入ったし、後は寝るだけ。

樹「ただいま。」

リビングでゆっくりテレビを見てたら、樹が帰ってきた。

「おかえりー。」

樹「慎太郎もおかえり…って、まだ寝てなかったの？」

まだ寝てなかったの？って…。

「まだ夜９時じゃない。」

小学生じゃないんだから。

樹「でも、明日朝早くに京都行くんでしょ？」

あ、そうだった。笑

「そうだ、始発の新幹線に乗るんだった。」

もう少し、家でゆっくりしてたかったな。

「じゃ、寝るね。おやすみ。」

樹「おやすみ。ほかは？」

「北斗は、今日は天気がいいから星の観察。ジェシーはアメリカの友達とリモート会話中。」

亮平さんから今日は天気がいいからよく星が見えると言われた北斗。今頃、ノート片手にニコニコしてんじゃない？

ジェシーは、時差の関係で夜しか電話出来ないアメリカの友達と、もうかれこれ一時間くらい話してる。

樹「あいつら、また夜更かしする気だな。」

小さい声でそう言った樹。ああ、こりゃまた樹の雷が落ちるぞ。