六ツ石兄弟 (ページ5)

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ジェシーside ページ5

全く覚えてないが、樹が起こしてくれたそうなので、全く覚えてないが(大事な事なので二回言った)、お礼のメールをしておく。すると、すぐに返信が帰ってきた。

〈もっと感謝すれば？い･つ･も、俺が起こしてるけど。〉

はいはい。感謝してますよー。笑

放課後。特に部活もしてないので、部活のある康二よりも先に家に向かう。

「ゲッ。」

電車の中でスマホを開くと、樹からメールが。

〈優吾が夕方から出かけてて、夜遅くなるみたい。大我も夜勤でいないし。ってことで、今日のご飯、ジェシーが作ってね。俺も帰り遅くなるし。北斗と協力してね。あ、今日は慎太郎が帰ってくる日だから、多めにね。〉

えー！だったら帰りにスーパー寄らないと。献立、何にしようかな？

スーパーで品定めしてたら、北斗と鉢合わせ。

「あれ？北斗も頼まれたの？」

北「ジェシーだけじゃ心配だから、手伝ってやってって樹からメールで。」

樹のやつ、失礼じゃないかい？俺だってまともな料理のひとつやふたつ、作れるのにな。

北「これはこっちの方が安いから。これはそのままでいい。これは量が少ない割に値段が高いから却下。」

俺が持ってる買い物カゴの中身を見ながら商品の入れ替えをする北斗。北斗ってちょっとそういうところあるよね。少しくらいいいじゃない。

北「だーめ。少しのことが積み重なると、大きくなるんだから。」

そんなことを言われちゃ、言葉が出ない。

北「この商品は…カレー？」

ようやく分かったようだな、北斗くん。

「That's right！！(その通り！！)」

あら？英語が出ちゃった。一年ほど経ったけど、未だに出ちゃうな。