ジェシーside続き ページ31
樹「さっき、優吾から電話が来てさ。お前らと向き合うといいかもねって。で、よく考えたら俺、そんなこと無かったな。どうせ、いつもめんどくさいだけだろうって。自分が楽したいだけなんだろうって決めつけてさ。」
それは･･･。
樹「まあ、急にやれって命令されてもいやだよな。そりゃ。俺もいやだもん。高校生だもんな。遊びたいよな。」
「でも、樹も遊びたいんじゃないの？」
樹だって大学生だし。
樹「まあね。でも、俺はお前と違って友達も多くないし。いるとすれば、ラッパー仲間ぐらいだし。そもそも、外出るの好きじゃないし。だから、小さい頃から家の手伝いしてても嫌じゃなかった。」
そうだったんだ。
樹「お前は違うよな。今日、友達と遊ぶ約束してたんだろ？康二くんから聞いた。」
まあ･･･ね。
樹「でも、北斗が怒られたの見てやめたんだって？」
「うん。俺も怒られると思って。」
樹に怒られたくないし。
樹「悪かった。あんなに怒るつもりじゃなかったんだよ。もっと優吾みたいに優しく諭すように･･･。」
樹が優しく？絶対無理じゃん。笑
樹「なんか言った？」
「何も。続けてください。」
あんなの口にしたら、雷が落ちちゃう。笑
樹「まあ、俺はこんなだからお前らを怒ることしかできないけど、これだけは忘れるな。」
樹は俺の目を真っ直ぐに見つめる。
樹「お前らのこと誰よりも好きだから。」
！？
「な、何？急に。」
そんなの急に言われると言葉を失う。
樹「好きだから。」
繰り返されても･･･。俺の照れが大きくなるだけ。
「そ、そうなんだ。お、俺も好きだよ。もちろん、樹だけじゃなくて、優吾も大我も。それに、慎太郎と北斗だって好き。(/// ^///)」
言葉にすると、余計に恥ずかしくなってきた･･･。
「じゃ、じゃあ俺、自分の部屋掃除してくる！」
樹「え？皿洗いは？」
「用事思い出した！」
ごめんね、樹。でもこれ以上一緒にいたら、顔が恥ずかしさで爆発しそうだったから。
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作者名：しあべ | 作成日時：2024年3月18日 19時
