北斗side ページ28
なんか反抗しちゃうな。後で反省するんだけど、謝れない。謝れないって言うか、謝ろうとするとプライドみたいなのが邪魔するというか･･･。これが、思春期かなあ？
亮「北斗、どうしたの？」
「あ、ごめん。ぼーっとしてた。」
せっかく友達と遊んでるんだから、今は楽しまなきゃ。
「亮くんはさ、反抗期ある？」
亮「ん？どうしたの急に。」
あ、忘れようと思ったけど、逆に聞いてる。何やってんだ俺。
「ごめん。忘れて。なんでもないから。」
亮「反抗期ね。難しいよね。」
あ、答えてくれるんだ。
亮「自分じゃなんとも言えないな。よく喧嘩はするし、言い合いなんてしょっちゅう。でも、小さい頃からそうだったから、それを反抗期というのか分からない。」
でも、亮くんは優しいし、気遣いもできる人だから、反抗期ないんだろうな。
亮「ふふ。俺だって人間だもん。ないとは言いきれない。そもそも反抗期ってさ、親に対してするものじゃない？兄弟にしてたら、それはもう兄弟喧嘩だし。あ、でも俺らは兄弟が親代わりみたいなもんだから、反抗期で合ってるのか。」
「･･･うん。」
亮「あ、ごめんね？長々と喋って分かりづらいよね。つまりさ･･･。その･･･。なんて言うか･･･。」
亮くんの気持ち分かるよ。上手く言葉に出来ないよね。
亮「今すぐは無理でも、少しずつ素直になればいいんじゃないかな？多分、反抗期って素直になれないから起こるんだと思う。心が大人に近づいていく中で、甘えていたい心と、大人になろうとする心が戦ってるんだと思うよ。」
亮くん･･･。
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あともうちょっとだったんですが、入りきらなかったんで、次行きます！
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作者名：しあべ | 作成日時：2024年3月18日 19時
