北斗side ページ16
ジェシーが完全復活してからは、またうるさい日々が六ツ石家に戻った。
「ジェシー！」
俺は勢いよくジェシーの部屋のドアを開ける。
ジ「What!?(何？！)」
ジェシーは驚いた様子。ということは自覚ないな？
「さっきから、それうるさい。」
ジ「それ、とは？」
ほんとに自覚ないみたいだな。
「その高笑い。」
ジェシーの笑い声って場合によっては近所迷惑だと思う。
ジ「おお、ごめん。」
もう。こっちは勉強中なんだって。
「気をつけてよ。」
ジェシーが元気になったのはいいことだけど、再びあの高笑いが聞こえてくるとなると、話は別。あのままでも良かったかななんて思ってしまう。
そのまましばらく勉強してたけど、正直飽きちゃって。ちょっと休憩しようと思って一階へ。
大「ほんとに、ジェシーが倒れてたら静かだったね。」
優「そうね。笑」
あ、兄貴たちも同じこと思ってたんだ。
「ジェシーって普段の声も大きいもんね。」
冷蔵庫を開けて、お茶を取り出す。
優「樹が言ってたけど、うちのデシベルを上げてるのはジェシーだってさ。」
ハハッ。確かに。笑
大「樹、いいこと言うじゃん。」
いい事なのかな？
優「まあでも、もう一回だけでも静かな家を体感したかったな。笑」
まあ、それは大いに思う。
大「あー、これからもうるさい家に帰ってくるのか。」
何？急に。笑
優「でもさ、それってどこも同じじゃない？」
ん？どゆこと？
優「ほーら。」
優吾は隣の家を指す。
大「ハハハッ、誰か大笑いしてるね。」
この笑い声は多分翔太さんだと思うけど。
優「誰かがうるさいってことは、その家は元気ってことだよね。」
うんうん、そうだね。
大「笑うってことは健康ってことだね。」
そうだね。なんだか、しんみりしちゃたけど。笑
「今日も六ツ石家は健康ってことで。笑」
健康第一で生きていこうよ。笑
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作者名：しあべ | 作成日時：2024年3月18日 19時
