175side二宮 ページ25
2月1日
さっきLINEで結和に来て欲しいと呼ばれた。
場所は山風病院の談話室。
体調悪くなったのか？
パニック起こしちゃったのか？
急いで、とにかく急いで来た
現在13時30分
談話室に飛び込むと、そこには波多野先生と結和
n「結和！大丈夫？」
結「和くん…」
え？どういうこと？
結和はいたって普通で顔色も悪くない
波「お待ちしておりました
どうぞ、座ってください」
波多野先生に促されて結和の隣に座る
波「今日はすごく大切な話があってお呼びしました。」
大切な話…？
結「和くん。」
視線を波多野先生から隣に座る結和に移す
n「ん？」
結「潤さんがね、"会いたい"って…」
n「会いたい？」
結「うん。
和くんに、会いたいんだって
30分後の14時。
潤さんが屋上で待ってる」
結和の言っている意味が分からない
だって潤くんは…
今はテレビ電話で話しているけど、
まだ、潤くんの調子が悪い日には出来ないし、
途中でパニック起こしたりする事もある。
n「無理だよ。
潤くんがまた苦しむだけだよ」
結「違う。それは違うよ？
潤さんは苦しむんじゃない。
苦しみから解放されるんだよ…。
潤さんを助けられるのは和くんだけなの。
潤さんを、助けてあげて？」
n「俺が助ける…？」
波多野先生の方を向くと、力強く頷かれた
n「でも、また潤くんがパニックになったら、
俺、自分の事もどうなるか分かんない」
俺だって、いっぱいいっぱいで、
ギリギリなんだ。
次また潤くんに拒否られたら…
結「ならないよ。
潤さんは大丈夫だよ
私を信じて？」
結和を信じる…
n「わかった…」
波「では、行きましょう」
俺は不安でいっぱいの胸を無視しながら、
屋上へ向かった
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作者名：ミックス。 | 作成日時：2017年12月13日 23時
